SEOとサーバーの関係性。SEOに強いサーバーはあるのか?
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最終更新日:2015/06/08
SEO
SEO知識を高めることに多くの時間や費用を掛けているサイト管理者であるにも関わらず、そのサイトを支えるサーバーには無頓着な場合がある。
このポストでは、SEOに強いサーバーとは?を考える上で重要な比較すべきポイントを記載しています。
SEOエンジニアであれば当たり前の内容ですが、SEOエンジニアを雇わず出来ることから始めようというタイミングであれば、この記事を参考にしサーバーについて考える事を強く薦めます。
SEOに強いサーバー、比較すべきポイント。
サーバーには安価な共用サーバーからVPS、専用サーバーと多種多様なサービスが存在します。
原則、費用が高価なサービスほどサーバーのスペックが良好なため、サイト運営を行う上で快適であることは当然でしょう。
また、多くのウェブサイト上でスペックの比較やコスパ比較がなされている現状、有名サービスの比較は彼らに任せ、「この点が優れているとこのような理由でSEO効果がある」点に絞って解説を進めたいと思います。
最低限として
コンテンツ追加や更新の重要性がさけばれる中、順次増え続けるコンテンツのリストページは動的生成に頼りざるを得ないかと思います。
またURLの正規化を行う事なども含めると、CGI、データベースが利用できることに加え、htaccessファイルの設置が許可されたサーバーであることは最低限として確認する必要があるでしょう。
SEO視点でのURL正規化が重要であることは、別ポストを参照下さい。URLの正規化はSEOの基本(wwwありなし・index.htmlありなしの統一)
表示速度
サイトの表示速度は、順位を決定する要素のひとつです。
当然、かぎりなく0秒に近いことが望まれます。
表示速度そのものも順位決定要素ですが、表示速度が遅いサイトにおいては、表示が完了せず直帰するユーザーが増えることでしょう。直帰率が極端に上がる(サイト滞在時間が極端に短くなる)とコンテンツがマッチしていないことを検索エンジンは疑います。
サイト滞在時間が短くなったり、表示速度にストレスを感じる場合ユーザーの満足度は下がります。これはコンテンツが優れていても、サイト(ページ)全体での総合評価点を押し下げ、シェアや被リンクの期待を奪います。
負荷で落ちないこと
月間数万程度のトラフィックで落ちるサーバーでは、一時的なアクセスの集中においてもサーバーダウンは免れません。
503エラーで見込顧客との接点を失うことは想像以上の損失ですからSEO以前に留意すべきですが、「サイトが正常に表示されない」ことはSEO視点でマイナスです。
内部リンク、外部リンクにおいてNot Found(404エラー)を返すページヘのリンクを定期的に削除することの重要性はご存じの方も多いかと思います。
ユーザー視点では該当ファイルが見つからない404エラーも、サーバー過負荷による503エラーも同様の状態です。
リンクを貼ってくれている他サイトの管理者にとっても困りもののリンク先だと感じるでしょう。
1台への収容サイト数が少ないこと
サイトの信頼性(一般にサイト・オーソリティーと呼ばれますね)を向上させることがSEOの本質ですが、そのサイトを支える「サーバーの信頼性」も重要です。
ではサーバーの信頼性とはサーバー管理会社の社会的信用度でしょうか?
答えは否。
このサーバーの信頼性は、同一サーバーを利用したサイトの信頼性に影響を受けます。
つまり、100のサイトが収容されたサイトであれば100のサイト内にアダルトサイトやスパムサイトがいくつ含まれるか等も見られます。
専用サーバーへ自社管理する1サイトのみ収容している場合では、同一サーバー上の他サイトはありませんので、サーバーの信頼性をマイナスにする要素はないことになります。
※ここでいう同一サーバー内のサイトとは、同一IPアドレスを持つサイトを指します。
セキュリティー
サイトが悪意の第三者により改ざんされた場合、サイトの信頼性が大きく落ちることは想像に易しいかと思います。
DoS攻撃を受けた場合やDDoS攻撃に利用されてしまった場合への備えが重要です。被害を受けないことも重要ながら攻撃を受けた場合にいかに速やかな対処がなされるかも重要です。
CMSを導入予定であれば、より慎重になるべき点です。サイトやサーバーがGoogle Safe Browsing等のブラックリストへ登録されることはトラフィックを失うことと同義と言って良いでしょう。
サイトのHTTPS化が容易であること
先日、Googleがセキュアな接続を推奨すると発表したことはご存知でしょうか?
当ブログでも、SSL導入でのSEO効果についてポストを書きました。
SSL導入でSEO効果アップ?順位アップ!?
独自SSLの導入が容易であることはサーバーサービス選択時に意識すべき点となりました。
スタートアップ企業でも利用できる価格帯のサービス
職業柄、サーバーについての相談は非常に多く頂きます。
SEOエンジニアの視点で、どこのサーバーがおすすめか?または法人が利用するサーバーとしてどこがおすすめかといった内容が中心です。
そこで私が答えるサーバーは2社あります。
ひとつはエックスサーバー(月1000円~)、もうひとつはCPIサーバー(月3800円~)です。
※どちらのサーバーを利用しても、2社以外のサービスを利用しても私に利益がある訳ではないので、素直な意見として書かせて頂きます。
まず両者とも達成すべき点はすべてクリアしていると言えます。
さらにCPIサーバーは高い水準でクリアしていると言えます。
月1000円も3800円も差は気にならないから、より良いものをと考える経営者はCPIサーバーが良いと思います。
3800円は高い!と感じる方はエックスサーバーが良いと思います。
他社の安価なサービスで有名なものに、さくらレンタルサーバーやロリポップサーバー、ギガサーバー、クイッカサーバー等が挙げられますが、これらはビジネス用途に耐えません。
「名刺にURLを書いているから、1ヶ月に数十UU程度のアクセスがあってね」といったサイト管理者であれば良いかもしれませんが、ウェブマーケティングを行う企業が利用するサーバーとしては不適当です。
SEOを強化する上で、サーバーの見直しも検討中であれば2社のサーバーを比較してみると良いでしょう。
・エックスサーバー(http://www.xserver.ne.jp/price/price_x10.php)
・CPIサーバー(http://www.cpi.ad.jp/shared/)
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