ドアページとはスパム行為なの?

公開日: : 最終更新日:2015/06/08 SEO, スパム

   
 
   

ドアページでの集客はだめ?

ドアページを大量に生成し検索エンジン経由でのアクセスを得ようとするサイト管理者は今でこそほとんどいませんが、ドアページがスパム行為であることに気付いていない管理者も多数いました。

今回のテーマは「ドアページ」についてです。
一部サイト管理者間での議論に
「許されるドアページ」と「許されないドアページ」があるそうです。
このような「都市伝説?」にも触れていきたいと思います。

ドアページとは?

そもそもドアページとはなんですか?という疑問にお答えします。
ドアページの極端な例は、ページの中央にドンと他ページヘのリンクを設置したページです。
検索エンジンからアクセスしたページそのものに価値はなく、検索エンジン上で上位表示させることだけを目的に作成され、本質のページヘリンクを設置したいわば中継ページです。

建物に例えてみるといかにドアページが不要なものか分かります。
廊下にあるいくつかの扉のうち一つを開けたらまた廊下だった

こういったドアページが無くならない背景には、動的な生成ページの存在があります。
ECサイト等で多数の商品を扱っているサイトの場合、カテゴリの一覧ページがあると思いますが、動的に生成され、かつ商品詳細ページとのコンテンツ重複が起きやすい一覧ページは上位表示されにくいのです。
このため、上位表示され辛い一覧ページに変わってドアページを設けるサイト管理者が多数いるのでしょう。

許されるドアページは存在するの?

許されるならばそれはドアページではないはずです。
許されるドアページは存在しません。

一般に許されるドアページと呼ばれるものには2種類があります。

有益そうなコンテンツを大量に入れたドアページ

関連するコンテンツをガンガン追加したドアページです。
もはや見た目は辞書コンテンツページのようになっている場合すらあります。
しかしページの本質はリンク先ページヘの移動であり、そのページそのものに価値はありません。

オリジナルなコンテンツを丁寧に追加することで現状の検索エンジンからはつまみ出されていないだけであり、これはドアページ、つまりスパムページです。

検索意図をくんだショップのメッセージがある特集ページ

ショップで言うカテゴリに該当するページに変わり、特集ページを設けているサイトがあります。
これは、ドアページとしての役割ではなく、該当カテゴリに所属する商品数や価格帯、特におすすめの商材を紹介するなどし、一覧ページにショップスタッフの意見を組み込んだ独自のコンテンツページになっているものです。
特に注目すべきは、検索意図が曖昧なユーザー層に対し、更なる絞り込みや提案を行う特集ページの存在です。
これらページはドアページとは呼ばず独自の価値を持っており、今後もコンテンツが評価される限りスパムページとなることは無いでしょう。

地域名での無価値なページも

少しドアページとはズレますが、タイトルに地域名を入れた無価値なページの量産も限りなくドアページに近いと考えています。
商品PR部分がコンテンツ重複になることから、現在のアルゴリズムではほぼ壊滅状態ですが、コンテンツ重複を避けドアページ的役割に徹しているページを見かけます。これらも近く一掃されることになるでしょう。ペナルティを受けてからではリカバリーに苦労するスパムですから公式サイトで該当のスパムを行っている場合には、早期の編集をオススメします。

 

関連記事

サーバー変えるだけで順位が上がる?

SEOとサーバーの関係性。SEOに強いサーバーはあるのか?

SEO知識を高めることに多くの時間や費用を掛けているサイト管理者であるにも関わらず、そのサイ

記事を読む

h1タグにキーワード入れるとSEO効果あるの?

h1タグのSEO効果。実験してみたらこうだったな話

タイトルタグの重要性は調査するまでもなく超重要ですが、見出しタグの効果はどうも実感できないと

記事を読む

SEOの戦略を事前にねるべき?

戦略的SEOを取り入れないリスク

2011年頃までのSEO依頼の大半は、「このサイトの順位を1ページ目にして」といったものでし

記事を読む

1ページで最適化するキーワード数は欲張るとダメ?

SEO対策をかけるキーワード数はページあたり何個まで?

あれもこれもと欲張りたくなるターゲットキーワード。 ここでは、1ページに対しいくつのキーワ

記事を読む

リスティングとSEOどっちが費用対効果が良い?

リスティング広告とSEO対策どちらが優れているか?

リスティング広告とSEOのどちらを採用すべきかについて考えていきましょう。 まず設問を全否

記事を読む

地域名SEOに再注目!

地域名でSEO!ドアウェイページが一掃されてチャンス到来?

商圏エリアが限られるビジネスをされている方々に朗報です。 地域に根ざした商売をする方にとってプ

記事を読む

レスポンシブデザインはGoogle推奨なの?

レスポンシブデザインはSEOに有利?WordPress等のCMSでは?

この記事は、既に保有するサイトをレスポンシブ化しようか、または新規作成するサイトをレスポンシ

記事を読む

タイムスタンプのみ更新すれば、新鮮なサイトだと判定されるの?

SEO対策効果を高めるためにサテライトサイトのタイムスタンプを更新するべき?

今回のお話は『タイムスタンプ』です。 先日(といっても、1ヶ月近く経過してしまった)とあるアフ

記事を読む

発リンクは多いとダメ?

【SEO要素】発リンクは多すぎるとペナルティーを受けるのか

2009年頃までは発リンクはページあたり100本までと言われていました。というのも、Goog

記事を読む

サイトの信頼性を高めるページを整備しよう

ウェブサイトの信頼性向上を達成させ、アクセスを増やす方法

Googleの順位決定要素には、ウェブサイトの信頼性やウェブサイト管理者の信頼性を評価する考

記事を読む

 
 
no image
2022年サーチエンジンマーケティングと周辺の話

明けましておめでとうございます。2022年です。前回から2年経過です

2020年トレンド
2020年のSEOトレンド

明けましておめでとうございます。(いまさら!)毎年書いていた年始め

2019年のSEO
2019年のSEO。私が頑張りたい4要素。

昨年(2018年)は書くのを忘れました。今年は書いておこうと

Googleの個人名「ナレッジパネルの認証を受ける」の申請方法・編集

Googleで個人名検索をした際に表示される「ナレッジパネル

検索意図ドリル
コンテンツマーケティング関連本「検索意図ドリル」書きました。

ドリルを書きました。 「は?ドリル?あの漢字とかの?」 こ

→もっと見る

PAGE TOP ↑