2014/09/26のパンダアップデートについて(Googleアップデート)

公開日: : 最終更新日:2015/06/08 SEO

   
 
   

9月26日のパンダアップデートで順位が下落した?

もう10月ではありますが、僅かながらアップデートの影響を感じる点や、今後のアップデートの方向性について投稿したいと思います。

この記事は、アルゴリズムアップデートに伴うコンテンツ評価の変化や今後の進むであろう方向性を中心に記述しております。
被リンク評価等の外部要因には触れておりません。

9月26日のアップデートとは?

GoogleのピエールさんがGoogle+に次の投稿をしました。

Panda update rolling out
Earlier this week, we started a slow rollout of an improved Panda algorithm, and we expect to have everything done sometime next week.
Based on user (and webmaster!) feedback, we’ve been able to discover a few more signals to help Panda identify low-quality content more precisely. This results in a greater diversity of high-quality small- and medium-sized sites ranking higher, which is nice.
Depending on the locale, around 3-5% of queries are affected.

ここ1週間位でパンダアップデートが完了するぜ!
中小サイトには優位な変更だよ。皆の意見もあって良いアップデートになったぜ!
今回の影響度合いは3~5%だよ!

とのこと。

われながら酷い訳ですが、このようなことを言ったのが26日だったというわけです。
パンダだと明言している以上、価値の薄いコンテンツを抱えるサイトは順位を落とすことになるアップデートであると言えます。

それで?どんなサイトが順位が落ちたの?

これが、日本では大きな順位変動は起きていません。

弊社にて運営や順位測定を行っているクライアントサイトにおいても大きな順位変動が見られたサイトは極少数でした。
(たまたま順位が揺れたと思われる範囲内)
また、パンダアップデート実験用サイトにおける評価変化も確認することは出来ませんでした。
(コンテンツを数種類用意し、品質による順位の変化を追いかける実験)

しいて挙げるならば、型番商品を販売するECサイト辞書コンテンツを保有するサイトの中で中規模以上のサイトではマイナスに順位が動いたと感じます。

次回のパンダアップデートを予想する

パンダ3.0から4.0までの流れ、また今回の軽微な影響からみて次回以降のアップデートの方向性を考えてみますと、最大のポイントはリライト記事の撲滅だろうと考えています。

リライト記事ほど不要なコンテンツはありません。
語尾や主語を変える、関西弁リライトなんてものも懐かしいですがありました。
これらは徐々に検索結果から姿を消しましたが、ある程度手をかけたリライト記事は未だに検索結果上に現れます。
内容が指し示す点は同一ですが、言い回しが少し異なるリライト記事は更に淘汰されていくと考えられます。

影響を大きく受けるであろうサイトやコンテンツをピックアップしてみました。

型番商品販売ECサイト

パンダの影響として型番商品を販売するECサイトへの影響は今後増大すると考えられます。

公式発表のスペックを転載したページにおけるオリジナルコンテンツは、価格だけです。
特に独自ECサイトにおいては、楽天市場やYahoo!ショッピングといった巨大なモールドメインと比較して、圧倒的にドメインオーソリティーで劣ります。
商品の型番、価格、スペックと同時にどのようなコンテンツの提示がユーザーから評価を得られるか考える必要があります。

辞書コンテンツ

他サイトや辞書サイト記事をリライトしたコンテンツを掲載しているサイトを見かけます。
確かに、ゼロからコンテンツを構築する場合に比べ、容易であることや『***とは?』といった一定量で発生する検索ニーズを拾う意味でも効果的な方法であったといえるでしょう。
しかし、言葉の定義を説明するコンテンツはどうしても重複した内容となります。
それは、言葉の定義という1つの正解を説明するコンテンツであり、ライター自身の意見や感想は含まれないケースが多いため、必然的に他者と似通った内容となります。

今後、オリジナルコンテンツであるかないかの判定が厳しくなるにつれ、辞書形コンテンツでオリジナルを保つことは難しくなっていくでしょう。
今後新設するサイトや、コンテンツの追加を行う際には、辞書コンテンツを選択肢に含めない必要があるでしょう。
※ただし、wikiやweblio等で扱われない単語や新しく生まれた造語についてはこの限りではありません。

レシピコンテンツ

料理やお菓子作りのレシピコンテンツは重複判定を受けやすいコンテンツとなるだろうと考えています。
理由としては、調味料の名称や量、調理方法の組み合わせたコンテンツとなるためです。

言うなれば、調味料の種類には限りがあります。調理方法も焼く・煮る・炒める・蒸す・揚げる等種類に限度があります。
食材と調味料、その使用料の組み合わせは相当数あるかと思いますが、調理完成直前に真新しい調味料を一振りすることで独創的なオリジナルレシピと判断することは難しいでしょうし、Googleのアルゴリズムも斬新だとは評価しないでしょう。

大手レシピサイトが地位確立を盤石のものとする中、新興サイトはコンテンツとしての評価を高めるにはレシピ掲載ページに新しい要素を含める必要がありそうです。

と言う訳で、今回はこの辺りにしましょう。
次回から少しずつ内部評価ポイントについての記事を書いていきたいと思っています。サイト管理者の役に立つよう実践的な内容になるよう書きたいと思っております。

 

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