SEOコンサルタントとはどんな仕事?(弊社サービス紹介も少し)なるには要件や資格が必要?

公開日: : 最終更新日:2019/10/02 SEO

   
 
   

職種SEOコンサルタントって?
SEOコンサルタントになろうか考えている方、SEOコンサルタントを雇うべきか考えている方のご参考になるよう、この記事では職業のお話と優秀なコンサルタントを見つける方法について書かせて頂きました。

SEOコンサルタントとは?

SEOコンサルタントとは、企業のウェブサイトを最適化し、トラフィック量の増大や収益の拡大を達成するためのプランニングや実行サポートを行う職業です。
SEO業務の定義が広義と狭義あるため一概にここまでがサポート範囲と線引が難しいですが、最近ではアナログなマーケティングチームとの連携や、サイトの改善を行う上での開発工程との連携も重要となってきています。
このことから、幅広いマーケティングの知識に加え、開発言語や開発フローへの理解を求められるケースも増えてきました。
ウェブマーケティング分野全般における専門家といっても差し支えないでしょう。

ほうほうなるほど、さっぱりわからん。
そんなあなたに。
お客さんのサイトを隅々チェックして、悪い点を発見します。
悪い点を報告し、どのように直すべきかお知らせします。場合によりコンサルタントが直す実務を行う場合もあります。
日々のサイト保守、更新業務に問題があり、継続的に問題が発生している場合においては、クライアント企業の社員に対する研修業務を請け負う場合もあります。
どの更新業務に問題が潜んでおり、問題が起きない更新方法の指導と問題が起きた時の自社内での解決方法指導です。
多くのSEOコンサルは上記のような仕事をしています。

弊社サービスの話

本ブログの著者が対応するコンサルティングサービスについては、
このブログのSEOコンサルティングサービスをご覧いただくか、コーポレートサイトのコンサルサービス紹介をご参照ください。

なるための要件は?

特にありません。
今この瞬間に『なります!』と宣言すれば、あなたはSEOコンサルタントです。
ですから、実力のあるコンサルから実務経験ゼロのコンサルまで非常に幅広い世界です。

私もSEOコンサルタントの端くれですが、この職業は本当に誰でも名のれる職業だと思っています。
ウェブサイトの制作業をされている方で、特色を出したかったり、受注単価を高めることを目的にSEOの専門家を名乗るケースもあります。
ECコンサルの方がついでに?名乗っているケースにも出会ったことがあります。

前者は、職業はウェブサイトのデザインやコーディングであって、SEOではありません。
ただ、業務の中で綺麗なソースコードが書けるよとか、検索エンジンに好まれるマークアップを心掛けているよといった事から、名乗っているケースです。
後者は、ECショップの販促を手伝う上で、SEM周りのニーズは必ずあり、リスティングやSEOの知識は必要になってきます。
専門家ではないが、ある程度わかっている(素人に教える程度であれば出来る)ので名乗っているケースが多いように感じます。
※当然ながら、2足のわらじをしっかり履けているスペシャリストも中にはいらっしゃると思いますので、全ての方がこのとおりではありません。

公的な資格はありますか?

ありません。
SEO系の資格では、遠い昔に”SEOスペシャリスト”という民間資格がありましたが、現在は運営母体が消滅しました。
SEO系の民間資格が他にもあるそうですが、詳細分かりません。難しい資格なのか簡単に取れる資格なのか。

そもそも何かを記憶したら力があるといったジャンルではないため、ネット広告の資格もそうですが、継続的な学習と定期的な試験が必要だと思います。

優秀なコンサルタントとは

ここまでは働きたい、なりたい方向けに実情を書いてきました。
次は、コンサルタントを雇う(発注する)サイドに立って、優秀なコンサルとはを見て行きましょう。

優秀なSEOコンサルに必要な能力は、次の7点ではないでしょうか。

  1. 顧客の目的、目標をヒアリングする(明確にする)能力
  2. 課題の抽出能力
  3. 課題、問題をクリアにする施策の立案能力
  4. ゴールまでの工程管理能力
  5. 施策の評価、検証能力
  6. 中長期での内製化に向けた研修能力
  7. 上記すべてにおける調整能力

各項について掘り下げていきましょう。

顧客の目的、目標をヒアリングする(明確にする)能力

最終的な目的は、利益を上げることや売上を拡大することとなるかと思いますが、その過程で重視するポイントは企業によりそれぞれです。
企業のブランディングに対し、非常にコストをかける企業もあればその反対の会社もあります。

即効性のある施策にのみ興味関心がある企業もあれば、3年~5年といった安定的な効果に期待する企業もあります。
費用対効果(ROI)を重視するか、CV数(コンバージョン数)を最大化することに注力するケースもあります。
これらは、市場の種類や市場でのポジションによる差も大きく、コンサルはこれらを理解した上で、目的や目標を正しく理解する必要があります。

課題の抽出能力

現在のウェブサイトであったり、ウェブサービス、ウェブ事業部門における問題や課題を探し出します。
サイトを一度改修することでクリアされる問題なのか、運営体制やスタッフに問題があるのかを切り離して整理します。
人的な課題に踏み込むケースは少数ですが、現在のウェブマーケティングにおいては、継続的な施策の重要性は増しており(顧客との中長期的なウェブ上での接触機会が増えているため)運営体制に課題があった場合には、全体に与える影響も非常に大きく、重要なポイントです。

課題、問題をクリアにする施策の立案能力

ウェブサイトの問題であれば、マークアップやコンテンツの改修作業を計画します。
運営体制に問題がある場合では、新たなマニュアルの整備や運営研修の実施が計画されます。
この能力がもっとも専門性が問われる内容であり、実務経験のないコンサルの場合、非現実的な施策となってしまったり、課題をクリアできない又は新しい課題を生む解決策となってしまうケースもあります。

もっとも多く聞く問題としては、抽象的な解決策を提案されてしまうケースです。
コンテンツが低品質であるという問題に対し、高品質にしましょうという答えをかえすようなものです。

ゴールまでの工程管理能力

往々にして、スケジュール通りに進まないケースも出てきます。
資金面や人的リソース面での変更が入り、再設計を必要とする場合もあるでしょう。
これら状況変化の中で、重要度の高い施策や工数が少なく効果のある施策から行うなどし、一定の効果を担保できるよう努めます。
一般的なウェブディレクターと同様に、デザイン部門、実装部門、ライティング部門等の複数部門の管理や外注をする場合の進行管理も含まれる場合があります。

施策の評価、検証能力

実施した施策の効果を測定します。
成約数、順位やトラフィックの推移を測ることは一般的です。
最近ですとオウンドメディアのからむ施策では、ブランディング効果分析やアトリビューション分析といった分析に強いコンサルタントは人気があります。
数十万~300万ほどの予算では分析に多くのコストを回すことが困難ですが、数千万~の案件では、解析周りに十分なコストが配分されることから同能力への期待が高いです。

中長期での内製化に向けた研修能力

コンサルタントである以上、最終的には顧客の自立までサポートする必要があります。
特にSEOは継続的な更新が重要となることから、継続する作業を社内で回せるよう担当者の研修を行ったり、学習資料やマニュアルを整備する能力が必要となります。
ある程度の内製化が出来さえすれば、大きなアップデートがあった場合などにスポットでのコンサルを入れる程度で運営に支障はないでしょう。

上記すべてにおける調整能力

ここまで述べてきた能力は、人対人のやりとりを含むものが大半です。
当然のこととして、コミュニケーション能力や部門間での調整が必要となりますので、合わせて必要となります。

コンサル料金は?(費用感)

ここまでの内容から分かる通り、全ての項目を高いレベルでクリアしているコンサルであれば、15万~30万/日 程度が妥当でしょう。
実際にSEOコンサルタントを名乗っている方々の中には、コンサル費を取らずに制作物に対しての報酬のみを取るデザイナーやコーダーもいますから、料金の幅は非常に広いです。
本来は成果に対して報酬を計算することが理想ですが、相場感としては一般的な企業対企業の取引で、5万~10万/日での依頼が中心かと思います。

最後に

求人サイトなどで『SEOコンサルタント募集!』といった内容があるでしょう。
多くの場合でこのページで挙げた能力を備えた人を求めるものではなく、多少でも類似する能力を持っていたり、学ぶ意欲のある方を探す求人だと思います。ご注意を。

いかがだったでしょうか。
この職業に対する理解が少しでも深まったのであれば幸いです。為になったよ、といった方は是非はてブやいいねを!

 

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