検索エンジンシェアをアンケートとって調べてみた
先日検索エンジンの利用調査アンケートを実施しました。
簡単に言えば「どこの検索エンジンを使っていますか?」というもの。
本投稿では、アンケート結果と興味深い内容の一部を抜粋して公開したいと思います。
ユーザーシェアは真っ二つ
今回のアンケートで、検索エンジンとし選択肢にしたのは次の13種類です。
- Yahoo!JAPAN
- Bing
- goo
- Excite
- Infoseek
- OCN
- BIGLOBE
- Nifty
- livedoor
- Baidu
- ASK
- Naver
プロバイダー系ポータルの検索はほとんどがYSTであり、検索結果はGoogleですが、ユーザー目線では異なる検索エンジンと考えたいため、選択肢としています。
結果は、
Google利用者47%
Yahoo!JAPAN利用者51%
なんとも予想通りの結果にこれ以上のコメントが見つかりません。
調査対象者について
回答者の割合について触れておこうと思います。
男女割合
男性35%
女性65%
年代割合
10代 1%
20代 25%
30代 37%
40代 27%
50代 8%
60代 2%
なぜその検索エンジンを使うのか?
面白い回答や注目すべき回答をいくつかピックアップし紹介したいと思います。
Googleを利用する理由
・シンプルで使いやすい。余計な情報が入っていない。・余計な広告が少なく、シンプルなので使いやすいから。・シンプルで使いやすいインターフェイスなので。
やはりGoogleのTOPページは表示も軽く、シンプルであることを評価する声が聞こえました。
Yahoo!TOPはリッチ広告が表示を遅くしているとの比較コメントも多々見受けられました。
・探しているサイトが見つかりやすく、また検索結果のページが見やすいため。・トップページや検索結果ページの見易さ、検索結果内容が目的に合うという点で、総合的にグーグルが一番使いやすいから・画面がシンプルで、余計な広告が入らず(特に画像の広告)、検索が速いから。
こちらは検索結果ページのデザインやレイアウトを評価した声です。
・調べたいものに近い結果が出やすい気がするから。・やっぱり知りたいことについて幅広く正確に検索できるという印象があるから。信頼できる気がする。・何よりもシンプルで使いやすいですし、検索結果が他の検索エンジンよりも個人的には欲しい情報がすぐ見つかるような気がするから
こちらは、検索結果の精度に対する声です。シンプル好きなユーザーにとっては、まとめサイトやニュースサイト、Yahoo!知恵袋等が結果に反映されることを望んでいないのかもしれません。
・初期設定でついている。使いやすい。・Firefoxのデフォルトの検索エンジンだから・ブラウザがgooglechromeだから。・Googleの検索バーを入れている・最初に覚えた検索エンジンなので親近感がある
これらは性能や機能、検索結果ではなく、初期設定であったことが最大の要因のようです。
この考えで見ると、Googleが長年Chromiumやfirefoxへ資金を投じてきたことは大正解であると言えると思います。
・最近はiPhoneでサファリを開くとGoogleが自然と出てくるので・機種変更した時からインストールされていたので・ホームに設定されていたので・携帯もAndroidのスマホなため
スマホ関連の理由をいくつか挙げてみました。Androidのシェアは世界で見ると6割を超えていますので、Androidシェアが伸びれば伸びるほど、初期設定のGoogle検索を利用し続ける人が増えるでしょう。
Yahoo!JAPANを利用する理由
今度はYahoo!ユーザーの意見をご紹介しましょう。
・検索する前にトップページでトピックスをチェックしたり、さまざまな情報がみれるから。・トップページのニュースなどを見た後にでも、そこからすぐに検索が出来るから・検索以外に、トップページでいろいろな情報を得られるから。トップページでニュースや天気が確認できるので便利が良い。
これは圧倒的に多い意見でした。Yahoo!ニュースや天気を利用した後の検索です。Yahoo!は関連サービスが非常に充実していることもひとつの特徴ですから、この結果に納得です。
・特に理由はないのですが、元々パソンコンを買った当初からヤフーでの検索エンジンだったので変更せずそのまま使っています。・一番初めに使った検索エンジンで、使いやすいから。・パソコンを使用しだしてから、ずっとYahoo!を使っています。
パソコンをインターネットに繋げた頃からYahoo!を利用しているという意見です。10年以上、15年以上Yahoo!を利用し続けているユーザー意見も非常に多い印象です。ADSLを普及させたモデムをばら撒くYahoo!を思い出させます。
・インターネットに接続するとトップページがYahooになっているから。・トップ画面になっているから。ずっと使っていて慣れているので、他のものに変えようと思っても慣れないので躊躇してしまいます。・有名だから・昔からあって有名だし安心感があるから。
私の知人や親戚にもいますが、インターネット=Yahoo! に近い意見です。なぜYahoo!を選んだかではなく、Yahoo!しか知らずに利用をはじめ、いまさら変えないユーザーも含まれます。
Yahoo!では検索結果やUIを褒める意見はほぼ見受けられませんでした。この点はGoogleとの大きな差だと感じます。
特徴的な意見を少し紹介
■Yahoo!検索はクックパッドの人気No.1レシピが分かるから。(普通はクックパッドの有料会員でないと見れない人気No.1レシピが、ヤフーでは検索結果のトップに出てくるから)
恥ずかしながら知りませんでした。
実際に「鶏団子 鍋 レシピ」で検索したキャプチャーを下記へ貼り付けますが、クックパッドサイト内で「鶏団子 鍋」部門で人気No1のレシピが検索結果に表示されています。
この人気順に並び替える機能は月額280円するそうで、1位のレシピのみ知りたいのであれば、この方法で事足りてしまう訳です。
■日によってかわるトップ画像と、今日が何の日か知ることができる
Googleの遊び心への理解や、探究心を楽しむ意見です。
やはりYahoo!とGoogleの両エンジンをカバーするSEMが重要
現状、Yahoo!がGoogleの検索アルゴリズムを用いているため、自然検索の結果はほぼ同一となっています。
つまり、自然検索(オーガニック)においてはGoogleのアルゴリズムに則した最適化が重要となり、有料リスティングにおいては、Yahoo!プロモーション広告とAdWordsの併用することが求められます。
今回の結果はYahoo!、Googleイーブンな結果でしたが、運営するサイトジャンルによっては偏りが見られる場合もあるでしょう。
弊社で運営するメディアの中では、美容や健康系サイトのAnalyticsで比率が7割以上Yahoo!といったケースもありました。
今回は検索エンジンシェアについて見てきました。リスティング運用時には、キーワード毎の特性を見極め、予算分配を柔軟に考えることが最重要ですが、本投稿も何かのお役に立てば幸いです。
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