SEOスパム?守るべき背景色と文字色の明度差

公開日: : 最終更新日:2015/06/08 SEO, スパム

   
 
   

背景色と文字色の推奨される明度差は?

先日、googleガイドラインって何?Googleガイドラインを完結にまとめてみたにおいて、隠しテキストや隠しリンクに関し言及しました。

この話、非常に簡単な内容ですが念のため詳しくポイントを整理した記事を書いておこうと思い、今回のポストとなりました。

この記事では次のことをまとめています

  • 隠しテキストとは?と具体的な例
  • 隠しリンクとは?と具体的な例
  • 背景色と文字色の必要な明度差は?

隠しテキストとは?

隠しテキストとは、人間の目には見えないテキストであったり、スタイルシートを悪用することで人間の目には見えないが検索エンジンには読ませる手法の総称です。

隠しテキストの具体的な例

・背景色が白でその上に白の文字や限りなく白に近いグレー文字を配置する行為(白背景に灰色はどの濃さまでがセーフなの?という疑問の答えが明度差です。)
・文字を含むブロックの、下段ブロックをマイナスマージン(ネガティブマージン)等でかぶせる行為
例として、下記へhtmlソースを記載します。

<p>ここの文字が人には見えない</p>

<div style="margin-top:-100px;">
<p><img src="images/sample.jpg" /></p>
</div>

・スタイルシートでtext-indent:-9999px;を使う
・フォントサイズを小さくする。font-size:0;など

隠しリンクとは?

隠しテキストと考え方は同一です。
人の目には見えない、もしくは意図的に見づらくしたリンクを指します。

隠しリンクの具体的な例

こちらも隠しテキストどほぼ同一です。
隠しリンクの場合に利用されることが多い事例として
・リンクカラーやリンク装飾を通常文字と見分けがつかないようにする(背景色と同一色も当然アウトです)
文字色が黒の時に、リンクのカラーを黒にし、アンダーラインやマウスオーバー時の装飾を意図的に消す行為も隠しリンクに含まれる場合があります。ソースの例です。

p {
color: #000000;
}

a {
color: #000000;
text-decoration: none;
}

a:hover {
color: #000000;
text-decoration: none;
}

・noscriptタグ内にリンクを埋め込む
こちらも悪例をひとつ。

<script type="text/javascript">
<!--
document.write("Hello World!!");
// -->
</script>
<noscript>
<p>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
</p>
</noscript>

・クリックが難しい記号( – や ’ )をアンカーテキストにする
・iframeタグを設置し、縦横幅を極小とし、タグ内へリンクを設置する
こちらも典型的なスパム例ソースを下記へ。

<iframe src="sample.html" height=1 width=1>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
<a href="http://example.com">Link</a>
</iframe>

背景色と文字色の必要な明度差は?

W3Cの推奨値である「明度差125以上、色差500以上」が必要な差であると言えます。
一応、W3Cから原文を引用します。

The rage for color brightness difference is 125. The range for color difference is 500.

明度差125ってどのくらい?

背景が白(#ffffff)であれば、文字色(#777777)で明度差136となり、ほぼギリギリです。
下の画像は明度差のセーフとアウトを分かりやすいよう作ってみました。
明度差を表したグラデーションと文字色の例

色差500ってどのくらい?

背景が白(#ffffff)であれば、文字色(#555555)で色差510となり、ほぼギリギリです。
下へ色々なカラーで色差を調べた結果を掲載します。参考にしてみてください。
色差500未満、以上のカラー例

ここまで見てもらって、明度差と色差を推奨値にすることはかなりデザインの幅を制限することにお気づきになるでしょう。
文字と背景は黒と白の組み合わせがSEO上は推奨です。デザイナー泣かせとなるかもしれませんが、より多くのユーザーにデザインを見てもらう上では、色弱の方にも優しいデザインが求められます。
また、紙媒体と異なりWEBデザインはユーザーの環境により見え方が異なる点に注意が必要です。
(これはブラウザやOSに起因するものではなく、モニタ環境や室内外でのサイト閲覧環境を指しています。)

明度差と色差をチェックするツールとしてカラー・コントラスト・アナライザー(クリエイティブ・コモンズライセンスにより配布)等が有名です。上記リンクはGitHubです。
明度差と色差の計算式については利用する機会がないかと思いましたので割愛しました。
明度差などを確認できるwebツールも多数公開されています。簡易なチェック方法として良いでしょう。

 

関連記事

bとstrongの違い

bタグとstrongタグの違いをSEO観点とhtml(html5)観点で分かりやすく

今回はbタグとstrongタグ、その関連タグについて扱います。今回登場するタグは <

記事を読む

重複コンテンツはSEOスパム?

SEOエンジニア視点でどこからが重複コンテンツ?ペナルティー対象?リライトは?

重複コンテンツは絶対ダメ! ただコピー&ペーストした記事が完全なアウトであることは皆さんご

記事を読む

地方都市の店舗ウェブ集客を成功させるには

【SEO対策】札幌・帯広出張で感じた地方のウェブ集客はエリア名SEOの捉え方が難しい

先週、札幌・帯広へお仕事で伺った際に夕方ビジネスホテルで書類整理や荷物整理をしながらテレビを

記事を読む

相互リンクはペナルティーを受ける?

相互リンクをSEO効果目的でするとペナルティーを受けるのか?2015年現在

サイトを立ち上げて間もない頃、少しでも効果があればと相互リンク獲得に躍起になるサイトオーナー

記事を読む

ペンギンアップデート3.0[2014/10/17、18実施開始]で順位が下がった?上がった?

ペンギンアップデート3.0で影響について「リンクの話中心」

今回のポストは、昨週末にあったアップデートに関する内容です。 現状ではアップデート内容の確

記事を読む

alt属性の最適化でSEO効果は?

alt属性にSEO効果を期待するなかれ

alt属性について誤った理解をされているケースが散見されますが、alt属性は写真や画像が表示

記事を読む

サイトの表示スピードを早くしたい!

サイトの表示スピードを上げるぞ!CSS・js圧縮、画像最適化でどの位早くなるかな?

ブラウザからサイトを閲覧する際には、CSS(カスケーディング・スタイル・シート)やjs(ジャバス

記事を読む

レスポンシブデザインはGoogle推奨なの?

レスポンシブデザインはSEOに有利?WordPress等のCMSでは?

この記事は、既に保有するサイトをレスポンシブ化しようか、または新規作成するサイトをレスポンシ

記事を読む

サイトの表示速度を早くするには?

SEO効果あり!ページ表示速度の改善方法

サイトやブログの表示速度が遅い場合、大きなトラフィックの損失となっているかもしれません。

記事を読む

サイトの信頼性を高めるページを整備しよう

ウェブサイトの信頼性向上を達成させ、アクセスを増やす方法

Googleの順位決定要素には、ウェブサイトの信頼性やウェブサイト管理者の信頼性を評価する考

記事を読む

 
 
no image
2022年サーチエンジンマーケティングと周辺の話

明けましておめでとうございます。2022年です。前回から2年経過です

2020年トレンド
2020年のSEOトレンド

明けましておめでとうございます。(いまさら!)毎年書いていた年始め

2019年のSEO
2019年のSEO。私が頑張りたい4要素。

昨年(2018年)は書くのを忘れました。今年は書いておこうと

Googleの個人名「ナレッジパネルの認証を受ける」の申請方法・編集

Googleで個人名検索をした際に表示される「ナレッジパネル

検索意図ドリル
コンテンツマーケティング関連本「検索意図ドリル」書きました。

ドリルを書きました。 「は?ドリル?あの漢字とかの?」 こ

→もっと見る

PAGE TOP ↑