多言語化は気をつけないとコンテンツスパム?翻訳記事の扱いについて
2020年開催の東京オリンピックを控え、日本を訪れる観光客向けのサイト準備も重要度が増してきそうなこの頃。
それ以前に、2013年は年間訪日旅行者数が1000万を突破し、今後増加が継続するのでは?と囁かれています。
そこで、飲食店や物販店での店内POPの多言語かも重要ですがWEBサイトの多言語かも重要度が増すでしょう。
特に、訪日前に事前チェックされる業種においては、対応は必須です。
多言語化を進めるべき業種
いくつか王道的な業種やターゲットを列挙したいと思います。
- 宿泊施設
- 通信サービス(LTE、wifiレンタルなど)
- グルメ(郷土料理)
- 自然(世界遺産など)
- 文化遺産
- 車やバイクのレンタル
- 船やタクシー等の移動手段
- 土産品<
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サイトの多言語化って同一コンテンツ扱いを受けないの?
まず結論から言って、同一の内容だが言語が異なるだけのコンテンツは重複コンテンツです。
ただし、ユーザーにとって得意とする言語で書かれていることは利便性の面で非常に重要であり、検索エンジンからはじかれることはユーザーの利益に反するでしょう。
ただ、この考えは「ユーザーの検索する言語や地域」がサイトの主言語と異なる場合にのみ価値が高まる訳です。
これ、ガラケーサイトと考え方が凄い似ています。
同一のコンテンツだが、ページURLやデザインが異なる。
それはユーザーの保有する端末がガラパゴス携帯であった場合においては、ページを分けてあることがユーザーの利益となると似ています。
そうだ!hreflangタグ使おう!
日本語サイトに、英語や中国語、ドイツ語などのページを追加する場合にはこの”hreflangタグ”を使うようにしましょう。
このタグ、どういったタグかと言えば、
ページに対し、対象とする言語や地域を明記するタグ
です。
いくつか例を挙げてみましょう。
ドイツ語で書いたページは/doitsu/ですよ <link rel="alternate" hreflang="de" href="http://example.com/doitsu/" /> メキシコに住む人向けで英語で書かれているページは/mekisikotonohikaku/ですよ <link rel="alternate" hreflang="en-MX" href="http://example.com/mekisikotonohikaku/" />
このように利用します。
読者の国や地域を指定し、言語を指定することは検索語句に加え、ユーザーの潜在ニーズを含めたページとなりますから、ユーザーにとって有益なページといえるでしょう。
なぜ潜在ニーズを含めたページになるの?
あなたがこれから海外のどこかへ旅行するとしましょう。
旅行先でwifiを使いたいと思っており、事前に調査をWEBでしていたとします。
- 英語で申し込み方法や料金が書かれており、米国のパスポートのイラストが描かれているサイト
- ドイツ語で書かれており、wifiの通信速度例にdocomoやau、softbankの各サービスを挙げているサイト
- 日本語で書かれており、日本のパスポートを提示することで借りられることや日本国内サービスとの比較コンテンツがあるサイト
あまりに圧倒的勝利の3番ですが、言語のほか文化や習慣、分かりやすい例示を行う上で地域性は無視できません。
あなたがお寿司屋さんであれば、わさびの辛さを指定した地域の代表的な辛い料理と比較するのもよいでしょう。
あなたが屋外施設のサイト管理者であれば、指定した地域との気温差をコンテンツにするのも良いでしょう。
読者(サイト閲覧者)の地域を指定し、言語を指定し最適なコンテンツを用意することは他社との差別化、さらには読者すら気付いていなかった有益な情報の提供を可能とします。
是非この記事を参考に、地域や言語別ページの作成に挑戦してみて下さい。
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