SEO目的のmeta description(メタ ディスクリプション)はやめにしないか?

公開日: : 最終更新日:2015/06/08 SEO

   
 
   

メタディスクリプションのSEO効果って?

この記事は、meta descriptionタグのSEO効果とアクセスアップについて記述しています。
また、誤った理解で同タグを用いている方々に理解を改めて頂きたいと思っています。

結論

meta descriptionを書いても順位は上がらない。
場合により下がる。さらには稀にスパム判定を受ける。
追記:ペンギン3.0によりスパム判定を受けやすくなった。(2014/10/24)

SEOエンジニア泣かせのタグ

とにかく多い!キーワードを詰め込んだ説明文章にうんざりだ!

日々、クライアントサイトを確認させて頂く中で、一番多いと言っても良いでしょう。このmeta descriptionの誤った理解。

meta descriptionは本来、そのページの内容を端的に説明するためのタグです。
上位表示させたいキーワードをどうやって詰め込むかに悩んでいるサイト管理者がいかに多いか。

まず、これだけは必ず覚えておいて頂きたいことがあります。
meta descriptionにキーワードを詰め込んでも順位は上がりません。
そしてキーワードを詰め込んだ結果、次のようなケースが散見されます。

  • キーワードの羅列になったdescription
  • 全ページdescriptionの前半が酷似
  • ページの内容と合っていない

meta descriptionはあくまでソース上でかなり始めに読み込まれる部分であって、それ以上でもそれ以下でもありません。
検索結果のスニペットに表示されやすい側面はありますが、ページとマッチしない文章であったり、キーワードの羅列ではクリック率が下がったり、直帰率を高めるだけで価値をなさないでしょう。

そこで私は次のように考えています。

meta descriptionは原則使わない

このブログもそうですが、頻繁に記事の追加や更新を行う媒体ではmeta descriptionの設定は面倒です。
何より、意図していない複合キーワードでの流入すべてにマッチさせた説明文を用意することは不可能です。

ここはGoogleが自動生成するスニペットに任せ、自然と検索キーワードがボールドされることを良しとするのが最善と考えています。
検索語句に合わせてスニペットが自動生成され、太字となる箇所が増えることや検索意図にあった本文箇所をピックアップすることで、ロングテールキーワードでの流入ユーザーを増やせる場合もあります。
これは、ボールドによる検索結果からのクリック率上昇やスニペットがマッチした場合の流入増を期待できるものです。

あくまで【原則】と書かせて頂いたのは、コーポレートサイトやメーカーによる商品説明ページなどで、スニペットをコントロールすることがブランド価値に影響を与える場合では、この考えがベストとは言えない為です。

descriptionの設定を雑に行うリスク

前項までで設定を行わないことを推奨してきましたが、そうはいっても『クライアントが設定しろ』と言うので、タグを抜き取るわけにはいかないといったご相談も頂きます。
そんなWEBサイト制作会社さんには、次の点に注意してほしいと思います。

  • descriptionを読んだ後、本文を読んで、正しい要約になっているかを確認する
  • 意図的に上位表示させたいキーワードを複数回使用していないか確認する
  • 複合キーワードの候補となる単語を無理やりメインキーワードに隣接使用していることがないか確認する
  • 同一サイトの他ページのdescriptionと重複箇所がないか確認する

最低限、上記内容をクリアした設定を行って下さい。

このルールにそわない場合、インデックスされない場合やインデックスされても短期間に非インデックスとなる場合があります。
最悪の場合は、スパム判定を受ける可能性があります。descriptionタグの重複のみでスパム判定を受けサイトオーソリティーが極端に落ちることはないかと思いますが、そもそもコンテンツが薄いサイトやページ数が少ないサイト、難易度の高いキーワードで上位表示を目指している場合には、クライアントを説得する必要があるでしょう。

補足

この要素は考えが異なるエンジニアがいる内容です。
正しく書くべきだとの主張をされる方を否定するものではありません。
ただ、実験を行った結果でもそうですが、順位へ与える影響がほぼない(アルゴリズムに関する内容のため断定は出来ません。)ため、どうしても1つの結論を必要とする方は、『SEOリスクにならない施策』となるよう設定されるのが良いでしょう。

 

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