SEOとキーワード数(メタタグ・タイトル・1ページ内)の正しい設計
この記事は、ご自身でサイト上位表示に取り組む方向けの内容です。
htmlタグのお話が登場します。最低限のhtml知識がある前提で進むため、必要に応じてタグの学習を行った上で読んで下さい。
ここでは、次のキーワード数に関する内容を取り扱います。
- メタタグ(meta keywords、meta descriptionタグの正しい記述)
- タイトルタグ(titleタグ)
- 1ページ内に何回キーワードを書くべきか?(出現率)
ブログなどで1つの記事でいくつのキーワードを採用すべきかについては、SEO対策をかけるキーワード数はページあたり何個まで?をご覧ください。
meta keywordsに記述すべきキーワード数は?
正解は0個です。
これでこのお話は終わりなんですが、一応meta keywords周りのお話を少し。
そもそもmeta keywords(メタ キーワード)とは?
meta keywordsとは、該当ページの主要なキーワードを書くためのタグです。
正確には、ファイルにある情報を指定するための情報で、検索エンジン等に伝えるために用いられてきました(過去形)。
<head></head>
タグ内に記述し、次のような書き方をします。
<meta name="keywords" content="キーワード1,キーワード2,キーワード3"> または <meta name="keywords" content="キーワード1,キーワード2,キーワード3" />
なぜ0個なの?
2016年12月現在、meta keywordsはGoogle・Yahoo!Japanにおいて採用されていません。
つまり、一生懸命meta keywordsを書いても、Googleさん達は読んでいません。
ウェブマスターは無駄に1行書くだけです。
このことから、現時点ではmeta keywordsはいらない。が結論になります。
0個というのは、
<meta name="keywords" content="">
のように書けという意味ではなく、このコードそのものを書く必要がないとの意味です。
補足1:なぜmeta keywordsを読まないの?
背景としては、meta keywordsタグをSEO目的で乱用した多くのウェブマスターの存在があります。
meta keywordsにSEO効果があった頃、多くのウェブマスターがこのタグにキーワードを詰め込みました。
結果として、Googleにすれば信用できないタグとなってしまったため、読まないタグへと変わりました。
※2009年9月21日にGoogleは公式にmeta keywordsタグが順位決定要素に含まれないとアナウンスしました。
補足2:Bingは?
Bingは読まないとの明言はしていません。
しかし、meta keywordsタグのSEO効果は失われていると公式にアナウンス(2014年10月)しています。
小規模なサービスであれば、国内では数%のシェアであるBing×ほぼ皆無のタグ効果が時間をかけて設定すべきタグにはなり得ないでしょう。
大規模なサイトで、手動で設定すべき重要なページに限定しても私はタグを設置すべきとは考えません。
でも別に書いても良いでしょ?
いえ、書かないでください。
いくつか書くべきでない理由があります。
- 1行書く手間が掛かる
- 不要なコードにより、表示速度が遅くなる
- 競合に狙っているキーワードが丸見えになる
※キーワード詰め込みがBingにおいてスパムリスクになるとの意見もありますが実態不明。
特殊な場合
ここまでで、書くべきではない理由について見てきました。
一部例外があります。特殊なケースに該当するウェブマスターについては、個別に確認をしてください。
- 掲載する広告システムが、meta keywordsを読み込み関連性の高い広告を配信している
- ニュースメディアでnews_keywordsタグとmeta keywordsタグが同時に生成されるシステムとなっている
上記のような特殊ケースにおいては、一律に削除出来ない場合があると思います。
システム開発者に確認を取りましょう。
※Google Newsにおいて、記事の内容を正しく検索エンジンに伝えるため、news_keywordsがあります。
例)
<meta name="news_keywords" content="キーワード1,キーワード2">
news_keywordsは最大10個までの設定がルールです。
記述は「,(カンマ)」区切りとします。先頭に書くほど重要となるといったルールはありません。
(SEO担当ほど間違えやすいポイントなので注意)
meta descriptionに書くべきキーワード数は?
1回以上が望ましいでしょう。
少し曖昧な回答となっています。理由を確認しておきましょう。
そもそもmeta descriptionとは?
該当ページの概要を記述するタグです。
そのページに書かれた情報の概要を分かりやすく書くべきタグであり、検索結果のスニペットに表示されることが多いタグ(絶対とは言っていない)になります。
※必ず表示される訳ではありません。
meta descriptionのSEO効果は?
効果は限りなくゼロに近いです。
meta descriptionにキーワードを含めることで上位表示するといった考えを持つ必要はないくらい軽微な要素です。
言い換えれば、本文内では取り入れられなかった類語や同義語などを含めることで、ロングテールを狙う策は一つでしょう。
ではなぜmeta descriptionにキーワードを含めるの?
キーワードが含まれていると、該当部分(検索されたキーワード)がボールド(太字)され、検索結果上でのクリック率が高まるためです。(SERPsでのCTRが改善するなんて言いますね。)
多くの企業がSEOを行う理由は、検索エンジン経由でのアクセスを増やすためかと思いますので、キーワードがボールドされアクセスが増えるのであれば、SEO担当としては実施しておきたい施策になります。
※と、言いながらこのブログはmeta descriptionを一切書いていません。理由は後述。
どのような文章が正解?
meta descriptionの正解は、そのページのターゲットキーワード(補助的に狙うキーワードはここでは含めず)で検索したユーザーに対し、titleとmeta descriptionのセットで「私の探している情報がここにありそう!」と思ってもらう文章が正解でしょう。
なぜメインのターゲットキーワードでの検索のみを意識するかと言うと、多くのロングテールキーワードではスニペットが言うことを聞きません。
※ロングテールキーワードで検索結果に表示された場合のスニペットは、検索意図の答えとなりそうな箇所を自動で切り出し表示することが多いためです。
全ての検索意図に応えられるmeta descriptionを用意することは難易度が高いですから、検索ボリュームのある主要なキーワードに対して最適な文章を用意すると良いでしょう。
※ブログ系サイトにおいて、私はmeta descriptionを書かない派です。理由は面倒だと感じるからが8割と、検索エンジンに任せておけば大概いい感じになるであろうとの思いが2割です。
補足:Googleさんが考える正しいmeta description
- サイトのそれぞれのページにメタデータ(descriptions)を作成する。
- それぞれのページに合った説明を作成する。
- 明確な情報を説明に含める。
- プログラムで説明を作成する。
- 質の高い説明を使用する。
出典:適切なメタデータ(descriptions)を作成する:Google
※箇条書きナンバーは私が書き加えました。
1.2については、個別に設定しましょうとの意味です。全ページ同一のdescriptionとかイケてないよね、といった内容です。
3はそのページの重要な情報を端的に書きましょうとの意味です。やや5との相性が難しいのでバランスを意識しましょう。
4は大規模なサイトに向けた内容です。一例としてUGC(User Generated Contents=ブログや掲示板のようなユーザーが投稿するコンテンツ)メディアであれば次々増えるページに最適なdescriptionを書いていくことは不可能ですからシステムでdescriptionを設定してやる必要があります。
5は検索結果上でクリックしてもらえるような魅力的な文章にしましょうねといった意味合いです。実際にコンテンツとして用意のない内容を書いてクリックを稼ぐ行為は3に矛盾しますから、正しさと魅力的のバランスです。
タイトルタグに含めるキーワード数は?
正解は1回です。
または主要キーワードは1つです。
タイトルタグ内のキーワードについては、抑えておきたいポイントがいくつかありますから、分けて説明をしていきましょう。
そもそもタイトルタグとは?
念のため。
タイトルタグとは、1ページに1つだけ設定できるそのページの内容を表す最も重要なタグです。タイトルタグもheadタグ内に記述します。
SEO視点で見ても、hタグよりも重要性の高い位置づけです。
例)
<title>タイトルの文章をここに書く</title>
タイトルにキーワードを繰り返し書くべき?
ターゲットのキーワードを繰り返しタイトルに書くことでのSEO効果は確認出来ていません。
タイトル文章を読みやすく、魅力的にする上で複数回キーワードを書く必要があるならば、書いても良いでしょう。
SEO効果がありそうだから!といった理由で繰り返し書いているのであれば、今すぐやめましょう。
タイトルタグ内には何キーワード書いて良いの?
ここでの何キーワードとは、形態素解析をした際の単語数としていくつ程度が最適か?との意味合いです。
Googleは、一定数以上の単語を無視または重要度を落として扱うとの考えがあります。
極端な話、タイトルタグを数百文字・数千文字にした場合に、含まれる全ての単語においてSEO効果があると考えるか否かなお話です。
米Googleを対象にした調査で、12~16単語を超える場合、後ろに書かれた単語へのSEO効果が低下するとの情報があります。
日本語での正解を明確に言い当てることは出来ませんが、常識的な単語数を超える場合には、以降登場する(タイトルタグ内で)単語のSEO効果(タイトルタグにあることの効果)は小さくなる又は消滅すると考えておくと良いでしょう。
ここでの常識的とは、文字数にして50文字程度をイメージすると良いでしょう。
以上を言い換えると、出来るだけ先頭に含めると良いでしょう。(今回は詳細触れませんが、キーワードの近接度にも意識しましょう。)
補足:タイトルタグの文字数
検索結果にはPCで30文字~32文字ほど、スマホで20文字程度が表示されます。
このことからも、表示される文字数の中でターゲットキーワードを含めて、検索ユーザーを意識した文章としましょう。
タイトルタグ(1ページ)でどのくらい欲張ってキーワード設定しても良いの?
答えは1キーワード(1複合単語)です。
あくまでSEOの基本は、1ページ1キーワードです。
ただし、メインのキーワードに足すような形であれば、ニーズの多いものを追加して良いでしょう。
例)
メインキーワード:A+B
サブキーワード:A+B+C
サブキーワード:A+B+D
の場合に、
タイトル:A+B+C+D
この記事で言えば、
メインキーワードは、「SEO キーワード数」です。
「SEO キーワード数」のサジェストキーワードを調査したところ、「meta(メタタグ)」「タイトル」「ページ内」があったため、検索意図を考えた上で、タイトルタグにも追加しています。
当然のことながら、タイトルに含めるということは、想像しうる複合キーワードの検索意図に対する答えをコンテンツとして用意する責任が伴います。
※検索意図の変わらない同義語は、積極的に含めてOKです。
ページ内に何回キーワードを書くべきか?
回数という考えはない。
文章に対する割合で考えた際、明確な答えはないが、突出した割合だとリスクが伴う。
2010年位までは、「記事内に何回キーワードを含める」や「キーワードの出現率は6%くらいにする」といった話をあちこちで聞きました。
現在では、まずはじめに回数という概念は捨てて良いと思います。
ターゲットキーワードの種類による内容ですし、コンテンツのボリュームによって標準的な回数は変わると思いますから、「何回が正解」という考えはする必要がないでしょう。
例)1万文字で2回と、1000文字で2回で、共に正解と考えることがおかしい。
例)通販系キーワードと情報を探すキーワードで出現する傾向は大きく異る。
目指すべき割合(出現率)はあるのか?
一律に◯%が良いといった指標はない。
文中で1度しか登場しない単語で、出現率が非常に低い場合であっても、同義語がありコンテンツとして検索意図にマッチしていれば上位表示します。
例)スニーカーとシューズ
また上位表示ページでの出現率は、言葉の定義を探しているキーワードや単一キーワードでは、やや高くなる傾向にあり、対する方法やノウハウ系Knowクエリや3語複合での上位表示ページでは、全単語の出現率は必ずしも均等ではなく、複合単語の一部は非常に低い出現率になることが多いです。
無理やり結論を出すとするならば、
- 原則、気にかける必要はない。あくまでキーワードに対する検索意図とその答えを意識してコンテンツを作るべし。
- どうしても気になるなら、上位表示する競合を調査し、出現率が高い~低いの傾向を掴むべし。
- 極端に高い出現率はスパム判定リスクになるため、異常値(10%を超えるような)は気にかけるべし。
といったところでしょうか。
まとめ
随分と長くなってしまいましたが、最後に今回のキーワード数のお話をまとめます。
- メタキーワードタグは不要
- メタディスクリプションには1回は含める
- タイトルタグには1回含める
- 1記事で何キーワードも欲張るな(同義語は含めてOK)
- 1記事で何回キーワード使うとかは悩む必要なし
- キーワードの出現率は一律何%という概念はなし(過剰な繰り返しはスパム)
2016年の年の瀬になってまで書くほどの事もない、特段真新しさのない内容になりました。
あなたは全部理解できていましたか?理解漏れがあったあなたは懺悔シェアを!ぜひ!
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