SEO対策会社を比較する際に知っておくべき3つの視点

公開日: : 最終更新日:2015/06/08 SEO, マーケティング

   
 
   

SEO会社を比較する時のポイント

あなたがこれから、SEOを外注しようと考えているなら次の3つのことを知っておくと良いでしょう。
あなたにとって最適なSEO会社を探す第一歩です。

目次

SEOサービスには種類があります
スパムリスクに対する考え方
時間的猶予

SEOサービスには種類があります

まず初めてに知っておくべき点は、SEOサービスと一口に言ってもいくつかの種類があるということ。
大きく分けると、次です。

  1. 成果報酬型
  2. 定額型
  3. コンサル型
  4. スポット型

では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

成果報酬型

指定の商品が1つ売れたら報酬はいくらといった売上や問い合わせ数に応じた報酬体系や
指定の検索キーワードで10位以内に表示されたらいくらといった順位に応じた報酬体系
サイト全体のトラフィック(アクセス)数に応じた報酬体系など、成果に応じて報酬が決まったり、増額される仕組みです。

このタイプのメリットは頼む側にすると、効果がなかった場合(指定の条件をクリアできなかった場合)費用を払う必要がない点にあります。
受注するSEO会社にすると、営業が容易であることがメリットです。成果がなければ報酬を貰わない(=無料)訳ですから、営業トークも強気に攻めることが出来ます。

良い点ばかりでもありません。というのも、最近では成果報酬型SEOを提供する会社は減少傾向にあります。
(売り上げに応じた報酬体系ではなく、順位に応じたサービスが減少傾向)
順位に応じた成果型サービスにはいくつかの大きなデメリットがあります。

ひとつは、順位が全てであり順位結果以外に視線が向けられないところにあります。
弊社でも順位に応じた成果報酬型SEOを長きに渡り販売しておりますが、売上を上げるためのアドバイスや他のキーワードでアクセスを増やすためのアドバイス等に時間をさくことが出来ません。
『このメールフォーム、少し直すだけで問い合わせ増えるだろうな』
『このあたりのキーワードでページ作ると、トラフィック増えるだろうな』
と思うことは多々あります。
しかし、クライアントからの依頼は指定ドメインが指定キーワードで検索された順位アップであり、問い合わせ数の増加やサイト全体のトラフィック獲得ではありません。

無償でサポートすればいいじゃないかとお叱りを受けるかもしれませんが、昨今の成果報酬型SEO市場はかなりの価格競争が起こっています。
またコスト高に悩んでいます。無償で提案して、質問に対応して、ここまでは良しとしても結果を保証することは出来ません。
CVR変わらないじゃないか!トラフィックが増えなかったじゃないか!とお叱りを受けるリスクが数%でもあるなら放っておこうになるのが自然だと思います。

このようなことから、順位に応じた成果報酬型SEOでは、1キーワードの順位結果にのみこだわりがある場合を除いて、一般的に考え得る商用サイトにおいてはマイナスとなる点が多々あります。

定額型

月々の費用が一定の料金となった、SEO総合サービスです。
費用内にどのようなサービスが含まれるかは会社により様々ですが、多くの場合で成果報酬型に比べ中身が分かりやすい点が挙げられます。

  • マーケティング相談
  • 内部対策
  • コンテンツ作成
  • ナチュラルリンク獲得施策
  • 外部対策
  • MEO
  • CVRO(コンバージョン率最適化)
  • 編集実務

いくつか項目例を挙げてみましたが、月額数千円のサービスの大概は、外部対策としてリンク供給をするといった簡易サービスです。
1サイトの年間維持は原価で2,000円~4,000円ほど。これに管理者の人件費を加味すると100本のリンクサービスで年間のコストは5000円~1万円くらいです。(同一のリソースを50人に販売した場合を想定)
サテライトサイト立ち上げ時のコストが掛かっていますから、月3,000円~8,000円ほどで販売すると、計算上は6割以上の利益が取れるサービスになります。
実際には販促のコストに、ネットワーク単位で闇に葬り去られるインデックス削除リスク、常に100%稼働とはなりませんから未稼働による減収があります。(不動産の空室リスクに似ています。)

特にネットワーク単位でのインデックス削除は、リスクというより一定の割合で起きる事であり(日常業務にチェックと対応が組み込まれている程、頻発します。)正にコストといったところです。

月額が数万円のサービスになると、相談や報告が充実したり、内部チューニングをコツコツ進めてくれたりといったサービスになるかと思います。
安価なサービスに比べ、ノウハウをもったエンジニアやコンサルが最善策を練るといった本質的な対応を得られることが大きな違いだと思います。
契約の内容によっては、先の成果報酬型で問題となったデメリットをカバー出来るサービスとなります。

当然、定額型にもデメリットはあります。
ひとつは、全くSEO知識がない場合には発注先を選ぶことが難しいでしょうから、能力のない企業へ発注してしまうリスクがあります。
また成果が伴わなかった場合(依頼先がノウハウを有していなかった場合)のリスクがあります。

コンサル型

実務は担当せず、ノウハウや解決策の導入のみに特化したサービスです。
SEOに限定されない幅広いノウハウや成功事例をもったコンサルタントであれば、より包括的なマーケティング支援を行ってくれるでしょう。
その人ならではの手法等が確立されており、生みの親から学びたいといったケースでも有効でしょう。

この場合の注意すべき点は、社内で実務を行う必要がある点です。
コンサルサービスの多くは、成功事例を持ち込んでくれたり、理論を導入してくれるサービスです。つまり、実行する必要があるのです。
SEOの場合にはマークアップ等の技術が必要となりますので、社内に担当者がいない場合や外注ノウハウを持っていない場合には不向きとなります。
また、非常に包括的なノウハウを持つコンサルへ依頼する場合、SEOのノウハウに再現性がないケースがあります。
SEOは非常に専門的な知識を必要とするため、特化したコンサルに依頼することが一般ですが、そうでない場合
『良いコンテンツを準備しましょう』・・・良いの定義は?
『理想は毎日更新しましょう』・・・週4回ではダメ?
といった実行段階で問題にぶつかります。

大切なことは理想論ではなく、クライアントが実現できるサイト最適化計画をたてフォローすることであり、ノウハウの披露の場となってしまうコンサルサービスには注意が必要です。
また現場が計画を実施できない場合に、スタッフ教育まで請け負うことが出来るコンサルであれば尚良いでしょう。

スポット型

その名の通り、単発的にスポットで案件依頼をする方法です。
多くの場合で、1度しか必要性のない業務であったり、クライアントビジネスを理解する必要性がない施策において多く見受けられるサービスです。

  • マークアップの編集
  • 内部リンク構造のチェック
  • 表示速度の最適化

このようなサービスは一例です。
ルールに反したものを直す作業や不要なマークアップを削っていく最適化はスポット型での販売がしやすいでしょう。

継続的なコンサル費用が捻出できないサイトにおいて、総点検を行うサービスなどもスポットと呼んでいいかと思います。

ここまででお分かりの通り、費用の支払い回数や額、作業の範囲はそれぞれ異なります。

スパムリスクに対する考え方

SEOは一歩でも過剰となればスパム判定を受けるリスクになります。
また、誰が見てもガイドラインに違反しているスパムもあります。

しかし、スパムの代表例である自作リンクに注力することは今尚効果があり早期の上位表示に効くように、順位結果に影響が大きいからこそスパムでもあります。
依頼する側は、リスクを取ってでも短期での結果にこだわるか、スパムリスクを限りなくゼロにし最適化を続けるか、またはバランスを取るかの選択が必要になります。

上位表示されることで数百万、数千万の売上を作る検索キーワードを見ると分かる通り、スパムに見えないようスパムを行うサイトオーナーで溢れています。
会社やサービスのブランドを守ることと、新規顧客開拓を行うこと、リピーターとの関係を築くことを考え、リスクと集客効果とビジネスへの影響のバランスを考えると良いでしょう。
当然ながら、このバランスを一緒に考えてくれるサービスを選ぶという選択肢もあります。

時間的猶予

これからビジネスを始めるのか、もしくは既存事業の拡大を図るのかにより掛けられるコストも時間も変わってくるでしょう。

ウェブマーケティングの戦略づくりやサイトの設計は数ヶ月で行うことが出来るでしょう。
サイトのデザインやコーディングも数ヶ月で完成させることが出来るでしょう。

ホワイトハットな手法のみで行うSEOは半年では結果が出ません。
正しくは、半年では大きな成果は生まれません。

数年先を捉えて、順位の変動リスクを出来る限り小さくしスパム判定リスクを極限まで小さくする手法を採用する場合には、当面の間、有料リスティングなど他の方法でトラフィックを得る必要があります。時間的猶予のない条件でのSEOはコストもリスクも大きくなります。この点を十分認識しましょう。

あなたに合った選定をし、成功へ

ここまでの点を理解することで、SEO会社の説明も要点よく聞くことが出来るでしょう。
また、自社の希望が明確になることで不要なサービスを除外したり、必要なサービスを追加で組み込む等が出来るでしょう。

SEOに限らずマーケティング全般において言えることですが、経営者やマーケティング担当者がどれだけ時間を掛けて取り組むかは大切なポイントです。
商品やサービスの魅力やセールスポイントを理解しているあなたが積極的に参加することより成功を確実なものと出来るでしょう。

 

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