キーワードの作成と選定
今回は、コンテンツを作成する際に『どのキーワードで上位表示を目指すか』のキーワードについてです。
短時間で効率的に関連性の高いキーワードを選び出し、検索ボリュームや難易度と合わせて確認する方法について説明しています。
キーワード選定法は様々な方法がありますが、短時間で実践でき、かつ簡単である手法をここでは紹介しています。
この作成・選定法を学ぶことで、コンテンツSEOを行う際のコンテンツ戦略立案などが容易になります。
まずはあなたの競合サイトを探そう
あなたはどういったビジネスをしていますか?
恐らく、競合が存在するビジネスを展開されていることと思います。
オンリーワンの版権ビジネスであっても、類似企業はあるでしょう。
あなたの競合はどんなウェブサイトを作成していますか?
あなたと類似する企業はどんなサイトを持っていますか?
競合他社のウェブサイトから、キーワード選定のヒントを見つけてみましょう。
※もし、特許成分を含む新しい商品を開発したといった競合の存在しないビジネスにおいては、ユーザーが抱える問題点やニーズに注目し、考えて下さい。
放り込んで、ボタンを押すだけ
競合他社のサイトURLは準備出来ましたか?
準備が出来た方は、http://ohotuku.jp/keyword_ratio/このようなキーワード出現率を調べるツールで競合サイトをチェックしてみましょう。
URL欄へ、競合のURLを入力します。
キーワード欄は空欄とし、表示件数を50にしてみました。
チェックボタンを押して、結果を取得しましょう。
キーワードの出現率はこうなった
ここでは、コンテンツ マーケティングとは?という数日前の投稿データを例に進めていきます。
その結果がこちらです。
順位 | 単語 | 出現数 | 出現率 |
1 | コンテンツ | 39 | 3.76% |
2 | サイト | 22 | 2.12% |
3 | マーケティング | 21 | 2.03% |
4 | こと | 18 | 1.74% |
5 | SEO | 15 | 1.45% |
6 | 検索 | 15 | 1.45% |
7 | し | 12 | 1.16% |
8 | つい | 10 | 0.97% |
9 | 何 | 9 | 0.87% |
10 | 記事 | 9 | 0.87% |
11 | 単語 | 8 | 0.77% |
12 | 多く | 8 | 0.77% |
13 | 定義 | 8 | 0.77% |
14 | 年 | 8 | 0.77% |
15 | 考え | 8 | 0.77% |
16 | 語句 | 8 | 0.77% |
17 | 2014 | 7 | 0.68% |
18 | SEM | 7 | 0.68% |
19 | あなた | 7 | 0.68% |
20 | いっ | 7 | 0.68% |
21 | 月 | 7 | 0.68% |
22 | 良い | 7 | 0.68% |
23 | この | 6 | 0.58% |
24 | ブログ | 6 | 0.58% |
25 | 意味 | 6 | 0.58% |
26 | 提供 | 6 | 0.58% |
27 | ドライバー | 5 | 0.48% |
28 | 広告 | 5 | 0.48% |
29 | 読む | 5 | 0.48% |
30 | 2 | 4 | 0.39% |
31 | catch | 4 | 0.39% |
32 | おい | 4 | 0.39% |
33 | ここ | 4 | 0.39% |
34 | アップデート | 4 | 0.39% |
35 | オーソリティー | 4 | 0.39% |
36 | ペルソナ | 4 | 0.39% |
37 | ページ | 4 | 0.39% |
38 | ボタン | 4 | 0.39% |
39 | リンク | 4 | 0.39% |
40 | 作る | 4 | 0.39% |
41 | 先駆者 | 4 | 0.39% |
42 | 大切 | 4 | 0.39% |
43 | 必要 | 4 | 0.39% |
44 | 思い | 4 | 0.39% |
45 | 用語 | 4 | 0.39% |
46 | 繋がり | 4 | 0.39% |
47 | 言葉 | 4 | 0.39% |
48 | 説明 | 4 | 0.39% |
49 | 2015 | 3 | 0.29% |
50 | Feedly | 3 | 0.29% |
何箇所か文字色を赤にさせてもらいました。
競合のサイトにおいて頻繁に登場する単語は、そのビジネスを指し示す単語である可能性が高いと言えます。
またビジネスを指し示す単語であるならば、そのビジネスを探しているユーザーの多くも検索窓に打ち込むキーワードであると言えるでしょう。
ここでは、数個の単語をピックアップしました。
この単語を用いて、次の工程に進みます。
補足:ピックアップのコツ
どの単語をピックアップするかのコツは、形態素解析を少し理解することで容易となりますがここでは別の説明を致します。
まず、名詞と動詞を拾い上げると考えると分かりやすいでしょう。
次に、出現数が多いものほどそのサイトの内容を指し示すキーワードであると言えますから、一定個数を下回るものは排除しましょう。(又は、出現数が多いものから、次の工程を実施するのも良いでしょう。)
単語を培養しましょう
ここでは、先ほど拾ってきたキーワードを展開させます。
そう、シャーレの上で菌を培養させるように単語を展開させます。
具体的には、その単語と合わせて(セットで)検索されている単語をリスト化します。
ここでもツールを使います。サジェスト機能で登場するキーワードを拾い上げるツールです。
ubersuggestという海外ツールが有名ですが、ここ最近サーバーエラーが多いため、ここではhttp://goodkeyword.net/を紹介します。
検索ボックスに先ほどのキーワードを突っ込みます。
検索ボタンを押すと、結果が取得できます。
取得結果
次のように単語が生成されました。
右側に『表示されたキーワードをすべてコピー ※重複キーワードは削除済』というボックスがありますから、ここからキーワード一覧を取得し、メモ帳やエクセル等に貼っておきましょう。
検索ボリュームを取得します。
ここまでで、競合サイトからビジネスを指し示すであろうキーワードを取得し(50キーワードを取得)、いくつかピックアップし(例では11キーワード)それを培養してきました。(複合語に展開してきました。)
今度はその大量のキーワードを絞り込む作業です。
まずはGoogle AdWords キーワード プランナーへアクセスしましょう。
Google AdWordsアカウントを持っていませんと利用できないツールです。
アカウントを持っていないならば作りましょう。
キーワードの検索ボリュームを取得、またはキーワードを広告グループに分類を選択します。
先ほど取ったキーワードのリストを貼り付けましょう。貼り付けができたら、下にある『検索ボリュームを取得』ボタンをクリックです。
検索ボリュームデータをダウンロードしよう
月間平均検索ボリュームが一欄となったところで、このデータをCSVで取得しましょう。
まずはグラフの下にある『ダウンロード』をクリックです。下図
すると、ファイル形式等を求められます。『Excel 用 CSV』にチェックし、青ボタンの『ダウンロード』に進みましょう。下図
最後に、準備が整い『ダウンロードしたファイルをご利用いただけます。』と表示されますので、『ファイルを保存』ボタンを押しましょう。下図
ここまでの工程で、csvファイルをダウンロード出来たかと思います。
このファイルを確認しましょう。
どのキーワードでコンテンツを作るかの目視チェック
ここまでの例で取り上げたページでのテストデータをエクセルで公開します。
test_date20150126
シートを区切って、過程毎のデータを載せておきました。ご自身で行った作業工程が正しかったかのチェック等にご利用頂ければと思います。
さて、ここまでの作業で数千のキーワードとその月間検索数、その他情報が手元にあるかと思います。
キーワードを培養した工程により、無関係なキーワードも一定の割合で含まれているかと思います。
これらキーワードから魅力的なキーワードを探し出す最後の作業が始まります。
探しだすコツ
良質なキーワードを見つけ出すには
- 月間予測検索数(Avg. Monthly Searches (exact match only))
- 推奨入札単価(Suggested bid)
が役立ちます。
月間予測検索数
月間予測検索数は言葉のままですが、Google検索において1ヶ月で調べられるであろう回数です。
数が多いほど上位に表示された際には多くのアクセスを得られます。
簡単な話で、数字が大きいキーワードが魅力的であると言えます。
推奨入札単価
これは、AdWordsにて広告をうつ場合の推奨クリック単価です。
単位は円です。
数字が大きいキーワードは競合他社が高額で広告を出稿しているため、こちらも高額で出稿しないと広告出稿出来ないキーワードだと言えます。
ではなぜ他社は高額で広告をうっているのでしょうか?
それは、売り上げにつながるキーワードだからですね。
つまり、推奨入札単価が高額なキーワードで上位表示すると、売上が伸びやすいと言えます。
つまり、月間予測検索数と推奨入札単価が大きな数字のキーワードを選べばいいのね?
違います。
素直にここまでの流れで行くならば、月間予測検索数と推奨入札単価が大きな数字のキーワードを選択すべきですが、この両数値が大きなキーワードは殆どの場合で上位表示が難しいキーワードです。
ですから、コンテンツSEOを始めようといったタイミングで両数値が大きなキーワードばかりを選ぶと、全然上位表示されず、アクセスが一向に伸びません。
つまり、ご自身のサイトの状態を理解した上で、キーワード毎の難易度と比較しながら、最適なキーワードを選んでいく必要があります。
何このやっとスタート地点に立った感・・・
キーワードには、売上を上げるキーワードとサイト価値を上げるキーワードがある
コンテンツSEOのキーワード選定を行う上で、必ず理解しておくべきことがこの2種類のキーワードです。
キーワードには、購買に繋がりやすいキーワードと、そうではないキーワードとがあります。
購買に繋がりやすいキーワードは上位表示が難しく激戦です。
売上に繋がりにくいキーワードは上位表示が簡単で競合も少ないです。
サイトオーナーは、売上を上げるためのページ制作と上位表示が容易でアクセスを獲得するページとを作る必要があります。
売上には繋がらないページは、情報を調べているユーザー向けページだとお考え下さい。
例を挙げてみましょう。
あなたのビジネスは居酒屋だとします。
・焼き鳥 新宿
このように検索するユーザーは、新宿の焼き鳥屋を探しているケースが多く、競合の多くは広告を出稿しています。
先ほどのAdWordsツールで調べてみると、
月間予測検索数:1,600件
推奨入札単価:148円
となっていました。
・焼き鳥 タレ レシピ
では、このように検索するユーザーはどんなページを求めているでしょうか?
答えは、焼き鳥のタレを自宅で作る際の調味料の配分を知りたいと思っています。
AdWordsツール上のデータではこうなります。
月間予測検索数:210件
推奨入札単価:0円
となっています。つまり誰も広告をうっていないキーワードです。
ここでいう『売上を上げるためキーワード』は『焼き鳥 新宿』であり、
『上位表示が容易でアクセスを獲得するキーワード』は『焼き鳥 タレ レシピ』になります。
もしあなたがコンテンツSEOを始めたばかりで、それぞれのキーワード種別に対し、どの程度の割合で時間を割くべきか悩んでいるのならば私は、
10割を上位表示が容易でアクセスを獲得するキーワードに割くべきだと助言します。
アクセスがなければサイトは育たない
あなたのサイトへ人が訪問し、良いサイトだと思えばtwitterやfacebook、ブログなどで紹介しリンクを張ります。
結果、リンクを辿って新しいユーザーが訪れたり、サイト評価が高まります。
つまり、サイトに人の流れが出来ない事にはサイト評価は高まりません。
アクセスがある
↓
シェアやリンクされる
↓
サイト評価が高まる
↓
順位が全体的に上がる
↓
より多くのアクセスがある
↓
より多くのシェアやリンクされる
↓
よりサイト評価が高まる
↓
以下ループ
このことから、コンテンツSEO初期においてはサービスサイトとしての最低限の販売ページを整備した後は、アクセスを得ることに集中し、早く人の流れを作り出すことが重要だと言えます。
サイトの難易度を測るヒントと、人の流れを作り出す他の方法
サイトの難易度測定として、難易度チェックツールがあります。
http://rishirikonbu.jp/difficulty_checker/
あまり正確な難易度は取れませんが、参考程度にはなりますのでこのようなツールでコンテンツを作るべきか悩んでいるキーワードを調査してみると良いでしょう。
難易度の目安として、難易度数値が20以下のものからトライすると良いでしょう。
人の流れを作り出す他の方法として、facebook広告やtwitter広告が挙げられます。
キーワードからコンテンツを設計する手法は検索エンジンからの自然検索経由でのアクセス獲得を前提としていますが、初期の人の流れやサイト評価を高める段階においては広告で人を呼びこむこともひとつの方策です。
この方法を取ることで初期コストはかさみますが、サイトの早期成長が期待出来、人が来るから良い記事を書こうといったモチベーションにも繋がります。
初めから選ばずとも、こんな方法もあると頭の片隅に入れておくと良いでしょう。
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