フッターからのテキストリンクはSEO効果がある?
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最終更新日:2015/06/08
内部SEO
多くのサイト管理者さんも4月末からスマホ対応やサイト表示速度への関心が強く、他の要素への興味関心が薄れているタイミングだからこそ、ここらで再度重要度の高い内部リンクについて記事を書こうと思います。
おしゃれは足元から。リンクはフッターから?だと効果がある?
フッターリンクとは
一般にdiv id=”fotter” や div class=”fotter”で囲われたブロック内からのリンクを指します。
(html5であれば<footer>を含む)
メガメニューのような巨大なサイトマップ型のリンクを配置するサイトもあれば、グローバルメニューと同一の重要度の高いリンクを配置するケース、メニュー等は配置せずにコピーライト内のサイトタイトルや社名をリンクにしているケース、コピーライト横に、サイト制作会社のリンクが入るケースなどが典型でしょうか。
いずれの場合も原則SEO効果はあります。
本数とSEO効果
本数が増えると、1本あたりのリンクに渡るリンクジュースは少なくなりますから、SEO効果は減少します。
闇雲に巨大なメニューを構築することは得策ではありません。
ひとつのベースとなる考え方として、サイトの規模とサイトTOPのオーソリティーから発リンク数を限定する方法があります。
非常に有名でページ数が1万ページあるサイトであれば、フッターメニューからのリンク数が多くとも、一定の価値あるリンクを各リンク先へ渡すことが出来るでしょう。
無名でトラフィックのない30ページのサイトが30ページ全てへのリンクをフッターに設置することは、不向きな施策でしょう。
ユーザーの利便性を考えた上で必要なリンクを設置する考えに加え、リンクジュースを渡す必要のないリンクにはnofollowを追記し、コントロールすると良いでしょう。
アンカーテキストはキーワードだけにすべきか
上位表示させたいキーワードを含んだアンカーテキストリンクにすることで、該当のページは順位アップするでしょう。
しかし、次の2点はおさえておく必要があります。
- 不自然なキーワードだけのリンク
- ページと無関係のアンカーテキスト
共に当たり前過ぎる内容ですが、念の為におさらいです。
TOPページを『千代田区 賃貸』で上位表示させたいからといって、TOPページヘの内部リンクのアンカーテキストを全て『千代田区 賃貸』とすることは不自然です。
また不動産サイトの賃貸物件ページヘの内部リンクが『アイスクリームとシャーベットの違い』となっていればこれも危険です。
後者はまずないと思いますが、TOPページヘの内部リンクをキーワードだけに最適化しているケースはよく見かけます。
一般ユーザーにしてみると使いにくいメニューとなりますから『賃貸TOP』など、使いやすさを意識し改善しましょう。
フッターリンクはどのくらい効果がある?
非常に簡単な考え方があります。これを覚えておけばもう悩むことはありません。
『ユーザーが辿るリンクは効果が高い』
これです。
要するに、クリックされるリンクは効果が高く、クリックされないリンクは価値が低いと考えましょう。
ページの長さによりフッターリンクのクリック率は大きく変わるでしょうし、リンクの数が増えれば1リンクあたりのクリック率は当然下がります。
一度この視点でフッターリンクを再構築してみると良いでしょう。
ヒント:本文を読み終わったユーザーがサイト内を移動する上で便利で、利用したい(クリックする)と感じるメニューを作ってみましょう。きっと改良されたフッターリンクのリンク効果は高まっているでしょう。
スパムリスクについて
内部リンクでスパム判定を受ける可能性は低いですが存在します。
先にご紹介の過剰なアンカーテキストになった例ではリスクはあるでしょう。
内部要素はサイト管理者がいつでも変更できるからこそ、
極端な最適化や頻繁な変更によるリスク
をしっかりと認識する必要があります。
過剰なSEOや頻繁なテスト(アンカーテキストを毎週変更するなど)はリスクとなります。
フッターリンクのまとめ
SEO効果はある。
ユーザーが実際に使う便利なフッターメニューほどSEO効果が期待できる。
アンカーテキストを過剰に最適化し過ぎないよう、ユーザー利便性と天秤にかけてほどほども大切。
事前に全体的な変更計画を立て、スケジュールにそって修正を実行しましょう。頻繁な変更はリスク増大となります。
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