直帰率とはSEOとほぼ無関係の数値である
直帰率とは、1ページのみ閲覧し、同一ドメイン内の他ページヘ移動せずブラウザを閉じたり、検索結果に戻る等した割合である。
ページから離脱後、30分以内に再度同一サイトを訪問した場合には直帰扱いとならない場合がある。
と、このあたりがオーソドックスな言葉の定義だと思います。
さて、今回のテーマはこの直帰率とSEOの関係性です。
以前、SEOとの関係性。直帰率が高い、離脱率が高いと順位は落ちる?という投稿をしているのですが、より分かりやすい形で書ければと思い、再投稿です。
検索エンジンは直帰率ではなく、満足率を見ている
ここでは、検索エンジンで検索し、その結果ウェブサイトへアクセスがあった場合を想定してお話を進めます。
つまり、Googleの検索窓に任意の語句を打ち込むところがスタートです。
5つのパターンを書き出してみました。
パターン1
検索結果→ページAを閲覧→ページAを閉じる
パターン2
検索結果→ページAを閲覧→検索結果に戻る→検索結果を閉じる
パターン3
検索結果→ページAを閲覧→検索結果に戻る→他サイトを閲覧
パターン4
検索結果→ページAを閲覧→検索結果に戻る→再検索→他サイトを閲覧
パターン5
検索結果→ページAを閲覧→検索結果に戻る→再検索→検索結果を閉じる
ユーザーの満足度を考えてみましょう。
直帰率だけで考えるならば、パターン1~5はどれをとっても直帰扱いとなり、上記パターンでのアクセスしかなければ、直帰率は100%になります。
では、直帰率が100%だから閲覧ユーザーの満足度は低いでしょうか?
そうとは断定できませんね。
パターン1では、探している情報をチェックでき満足したのでタブやブラウザを閉じたのであればユーザーの満足度は高い(満足した)と言えます。
パターン2では、ページAで概ね満足したが、他サイトをチェックするか悩み、検索結果上の他9ページタイトルをさらっと確認した上で、必要性は感じず、タブやブラウザを閉じたのであればユーザーの満足度は高い(満足した)と言えます。
パターン3では、ページAの内容で満足しなかった為、他ページをチェックしたケースと慎重派なユーザーであったため、念の為他ページで確認を行ったとも言えます。
パターン4では、Googleの返した検索結果が希望に合わなかったため、再検索したと考えられます。であればページコンテンツの満足度はこのケースではほぼ評価出来ないと言えます。
パターン5では、パターン4と似通ったケースである場合の他に、存在しない情報を探しているユーザーが考えられます。一例として、利用を検討しているサービスの悪評を探しているケース等です。『サービス名+評判』での検索から『サービス名+詐欺』等で検索し直したが、問題視すべき情報が出てこなかったケースです。この場合は、検索結果として望むものを返していませんが最適なページが存在せず、もっとも最適なページであろうとの考え方も出来ます。
直帰率と満足率(満足したユーザー割合)は一致しない
ここまで各パターンを見てきて、一言に直帰率が高いことを満足度が低い悪だとは言い表せないことが分かると思います。
大切なことは、滞在した時間(分秒)と離脱後の行動です。
数秒の平均滞在時間しかなく、しかも数秒ではページの大部分を確認することは出来ないページであり、競合が他の検索意図に向けたページを用意している場合においては、ページコンテンツの再設計が必要かもしれません。
と、このように複数の指標からサイトコンテンツを評価できるようにしたいものです。
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