SEO施策の設計でもっとも大切な事とは?
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SEO
新規にサイトを作ろうというタイミング、今までほったらかしだったウェブサイトをSEOを意識し、強く生まれ変わらせようとするタイミングで大切な全体設計。
ここでは、細かな全要素に触れるのではなく、
『これだけは絶対に理解した上でないとまずいよね』
という最重要ポイントのお話です。
大切なことは2つ
SEO施策の設計を行う上で大切なことは2つあります。
- サイト全体が論理的構造になっているか
- 個々のページはターゲット(対象者)が定まっているか
当記事では、この2点を細かく説明していきます。
サイト全体が論理的構造になっているか
一般にサイトは、主題があり、副題や補足説明等で構成されます。
これを整理すると、それぞれがグループ分けされ、グルーピングに大小が生まれます。
ここでは野菜をテーマにしたサイトだとして例を作ってみます。
例では、
野菜 > 各野菜の種類 > 該当野菜の調理法
野菜 > 各野菜の種類 > 該当野菜の栄養素
のように、野菜の種類が中心の軸にありグループ分けが行われています。
当然、調理法や栄養素を大きなグループにし、各グループ内に野菜の種類を入れることも出来ますが、構造の設計によりターゲットは大きく変わると思います。
(野菜の種類を指定することで、周辺情報がまるっと閲覧できるUIと、栄養素を指定することで、該当の栄養素を含む野菜一覧が見られることは、主目的が大きく異なるユーザーになるでしょう。)
上記の図とは異なり、ツリー形式での表現とする場合も多いでしょう。
分かりやすい表現とすると良いかと思いますが、ここでの重要点は主題から各グルーピング、小テーマまで分類していく際に、小さなグループと大きなグループの相関関係に歪みがあってはならないという点です。
栽培方法に関するグループの下に、該当の野菜を使ったレシピグループが入ると不自然なように、グループの大きさと関係が正しいかは設計の段階で必ず確認しましょう。
個々のページはターゲット(対象者)が定まっているか
前項でも少し述べた通り、ページに訪れるユーザー(ここではターゲットと呼びます)がどのような目的で訪れるのかが不明瞭なまま制作を始めますと、必ずどこかで歪みや矛盾が生じます。
ペルソナ設定を作ることも良いでしょうし、コンテンツが持つ使命をより細分化指定しても良いでしょう。
先の例で言えば、不足している栄養素を確実に摂取したいと考えるターゲットには、栄養素別での見せ方が優れています。
対して、大量に人参を貰い、どうやって食べきるかに悩むターゲットであれば、人参に限った保存法や調理法の提示が望まれます。
これは設定なしに作成すると、どこかで矛盾が起きます。(運良く矛盾が起きない場合もまれにあるでしょう)
私は、ペルソナの他に、
- コンテンツ全体で持つゴール(複数の場合もある)
- ページ毎のターゲットキーワードとその検索意図
- ページ毎のキーワード難易度に偏りがないか
- 上位階層ほど上位表示難易度の高いキーワードを持つ
を設計時にあわせて確認、設定するようにしています。
最後に
内部リンクの設計や拡散の仕組み(設計)も重要ですが、後からの編集が困難となる2要素をここでは取り上げました。
特に拡散周りは、人気のあるSNSの移り変わりやウエイトの変化に応じて、常にカスタムが求められる項目です。初期にガチガチに固めすぎて柔軟性が奪われるようであれば、本末転倒です。
内部リンクについては、最低限の施策がうてていれば、今後は時間コストをかけるべきポイントではなくなると考えています。
特に今まで内部リンクを重視してきた大規模サイトほど、ウエイトを下げて他の施策実行に優先権を与える必要が出てくるでしょう。
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