ランクブレイン(Rank Brain)とは?今後のSEO対策に変化はあるのか?
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検索エンジン
Rank Brainとは?
Rank Brainとは、人工知能を活用した新しい検索アルゴリズムを指します。
Googleにおいて過去に検索されたことのない単語や複合語での検索結果において、ユーザーの行動やページ閲覧状況から、AI(人工知能)は学習し、より良い検索結果を返せるように変化していく順位決定要素のひとつです。
今後不要(無効)となるであろう施策について
Google社のGreg Corradoさんいわく、日々の検索のうち15%が新しい検索語句とのことで、これら検索においてRank Brainが活躍しているとのこと。
では、今後のトラフィック増加施策の中での、次のような施策はどう扱うべきでしょうか?
タイプミス検索
RankをLankと誤字するかもしれないから、『Lank Brain』でページを作ろう!といった発想は、完全に消滅するかもしれません。
5年ほど前、アフィリエイターがこぞって誤字キーワードでページを量産した時代もありました。
ホットペッパーへの誘導で、『ホトペパー』や『ハットペッパー』キーワードでせっせとページを作っていた方もいるでしょう。
今では『もしかして』機能で正常にクエリに寄せますので、そもそも役に立ちません。
ただ、当時のリクルート社はこの手法を潰すために、このようなページで対抗していました。
もしかして検索の機能強化とRank Brainのさらなる発達は近い関係にあるのかもしれません。
どちらにせよ、タイピングミス検索をターゲットにした集客施策はどんどん機能しなくなっていくでしょう。
類語キーワード
このページであれば、『とは』はターゲットキーワードです。
一般に単語の言葉の意味を知りたい場合には、次のような検索をします。
- ◯◯とは
- ◯◯ 意味
- ◯◯ 定義
- ◯◯ってなに
どれも若干の違いはあれど、必要としている情報はほぼ同じです。
しかし、現在のアルゴリズムではこれらいずれかのキーワードに最適なページが4つすべての検索で確実に上位表示出来るアルゴリズムにはなっていません。(他にも言葉の定義を調べる単語はありますね。)
しかし、Rank Brainに限りませんが人工知能による検索結果の監視と満足度収集を継続すると、
『Rank Brainとは?』という検索ニーズと、
『Rank Brainってなに?』という検索ニーズを、
より人の感覚で、より検索結果に反映出来るようになるでしょう。
このことから、情報は同じで切り出し方(ターゲットキーワード)だけ変えるページの量産は無駄になるでしょう。
検索ニーズの大小
私はこれまで、検索ニーズの大小はあれど、検索結果は多様性を重要視すると予測していました。
少し難しい言い回しですが、一つのクエリには複数の検索意図があり、少数の意図も最低数存在すれば、少数のためのページがランクインするという考え方です。
例を挙げてみます。
検索クエリが、『野球』だった場合、
検索意図には、
- 今日のプロ野球の結果を知りたい
- 野球というスポーツのルールを知りたい
- 野球場のチケットを買いたい
- 野球用品を買いたい
上のように、複数あげることが出来ます。
これら意図の中には、中心的なものもあれば、小さなものもあります。
小さいものも検索ボリュームにおける割合が一定程度あれば、検索結果に含めるべきとの考え方です。
範囲が10位以内なのか、20位以内なのかの議論はここではしませんが、一定範囲内に幅広い意図にあったページをランクインさせるというGoogleの流れは当面続くと予測していました。
しかし、ユーザーの行動を学習していく仕組みが整えば、次の可能性が高くなります。
- 検索意図がよりしっかり測れるようになり、ニーズの大小がより正確に測れる
- 大多数にとってニーズに合わせないページが検索結果に含まれた場合の悪影響についても測れるようになる
- 少数のための多様性と大多数の利便性が天秤にかけられ、人工知能が決断する
これらは、SFの話ではなく、すぐそこまで来た数年先の話です。
コンテンツの企画を練る際に、各キーワードの検索意図について議題にのぼることがあるでしょう。
現在の流れだけを見ると、王道的な意図でのコンテンツ作成にみなが集中するようになるでしょう。
最後に
人工知能の登場により、より人にとって有益なコンテンツを作ることに集中すべきで、やるべきことは変わらないと多くの方は言うでしょう。
本質は変わりませんが、実務ベースではより直帰率の扱いや滞在時間の扱いが指標として難しく(ウエイトのかけ方が)なっていくでしょう。
Rank Brainは、検索語句を普遍的な語句に寄せるものだと考えたら・・・。検索意図をメジャーなものに寄せるものだと考えたら・・・。
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