SEOコンサルなら強く発信し、意見は断定的であれ!
公開日:
:
最終更新日:2015/06/08
SEO
普段書かないようなポストを。
SEOとは、正解が見えないものです。ブラックボックスのアルゴリズムを紐解きながらおおよそ正解を辿る仕事です。
『私がこう思う』『私が考えるに』『~であろう』
こういった書き方や発信の仕方が多くなります。
SEOを職業にする方の中には、Googleの公式発表以外信じないし、Googleの推奨事項が全てである方々もいます。
彼らは、Googleがこう言ったからこうだ!となります。断定です。
しかし実際にはGoogleの都合があります。
サイト管理者が自作自演リンクを作るから、膨大なコストを掛けてアルゴリズムを改善し続ける必要があります。
この世の全てのサイト管理者が、一切の自作自演リンクをやめれば、無駄なコストはゼロになります。
これはGoogleの都合です。
評価や採点、テストを受ける側になれば『いかに高得点を取るか』や『いかに短時間の学習で効率よく点を取るか』と考えるのが自然です。
つまり、Googleの推奨事項を守ることと高得点を取ることは必ずしもイコールではありません。
となると、公式発表を重視することはあっても、盲信すべきではないとなるでしょう。
声の大きさで測るべきではない
SEOに限った話ではありません。世の多くの事柄には、意見をする人のボリュームが影響します。
間違ったことでも断定的に、自信満々に、大きな声で意見する人がいます。(※Googleガイドライン厳守を唱える方々を指したものではありません。)
正解であるけれど、99%の確信であるがために断定せず、小さな声でもしものリスクを中心に語る人もいます。
専門家の意見を必要とするユーザー達は、前者の誤った情報に引っ張られます。
理由は『答えを述べている』からです。
どちらへ進むべきかの答えを述べている、このために多くのユーザーは引っ張られます。
経験として挙げるとキリがないほど似通った体験があります。
【クライアント】このサイトの順位を上げたい
【A】この丸で示した箇所を、直すと順位が上がります。
【B】10箇所の改善をすることで、クローラーの巡回がスムーズになると考えます。
クライアントが採用する実行案はAです。
それは、断定的で答えを述べているからです。
Aに何の根拠もなく、実際にはサイトの価値を失う施策であったとしても、クライアントは多くの場合Aを採用します。
私はこのような現場に幾度と無く立ち会ってきました。
そして多くのサイトがトラフィックを失っていくのを見てきました。
中には事業そのものを終了したり、会社がなくなるところを見てきました。
ただ、声が大きいから全てが間違っている訳でもありませんから、私がこの場で意見を書き連ねたところで、何かが変わることもないと思います。
(そう、可能性や考えを述べるにとどめる、このような書き方をします。)
なぜ言ってくれなかったのか
Bさんは、起きるであろう展開を予測出来たのであれば、事前にそのリスクを伝えるべきだと言う方もいます。
ただ、Bさんは次のように進言します。
『その施策は私の考える正解とは異なる施策です。このようなリスクが潜んでいると考えます。』
Aさんは答えます。
『業者によりやり方は様々です。この方法が一番です。』
結果は変わるでしょうか?自身の提案が採用されず往生際の悪い業者だと言われるかもしれません。
Bさんに責任はありません。クライアントの求める結果を出すために最良の提案をし、結果として採用されなかっただけです。
契約が成立しなかった以上、結果に責任は伴いませんから、黙ってその場を去るのが正解ではないでしょうか。
正解が分かる者ほど断定的で一般論ではなく、ズバッと、端的な言葉で結果を示す必要がある
ここまで書いてきましたBさん。
実際に私が経験したお話です。
以前より、クライアントへの伝え方は考えるべきだと思っていました。
簡単な話、誤った情報に引っ張られそうなユーザーがいれば、強く引き戻す事こそクライアント利益だからです。
そこで、お伝えする際に意識すべき点をまとめようと思いこのポストを書いています。
断定的であれ
99%の話を断定的に話すことは出来ません。ですが100%だったことをお話することは出来ます。
伝えるメッセージは断定できる内容を中心にすべきだと思っています。
一般論ではなく、クライアントにあった言葉で
通常、原則、こうなるだろうではなく、
あなたのサイトの場合にはでお話することが重要だと考えています。
意識的に、あなたの業種やエリア、サイト構造ではどうだといった説明を意識したいと思います。
分かりやすい言葉で、出来るだけ明瞭な言葉で
これは非常に大きなテーマです。
SEOは専門的な知識を必要とします。だからこそ専門家に依頼します。
分かりやすくサイトの状態を説明することが重要です。ややこしいカタカナ英語や技術的な話ではなく、経営者やプロジェクトマネージャーとして判断するに不足しない情報を提供するべきです。
根拠を伝える
決定的な違いは、ひとつひとつの施策には立案した根拠があります。
『100サイトに施したら90サイトの順位が上がって、10サイトの順位は変化なしだった。』
だから採用すべきだ、となります。
中には『80サイトで順位が上がり、20サイトで順位が下がった』が採用を薦める場合もあります。
更には、順位が下がった20サイトを元に戻したら順位も戻ったので、採用を強く薦める場合もあります。
クライアント利益のために、伝え方を考える
SEOエンジニア、SEOコンサルタントであるならばクライアント利益になると考えれば、意見の伝え方を変化させるべきです。
誤った方向へ進まないよう、進言することこそコンサルタントの最重要業務です。
このブログタイトルに『情熱』と入れていますが、クライアント利益を考え、追求するあまり時々熱くなり過ぎるところがあります。私には。
ただ、向かっているゴールを共有できている為か、熱すぎる私もキャラクターの一部と受け入れて下さるクライアント様ばかりで感謝感謝です。
偉そうに書いてきましたが、他者に対し意見するものではありません。
自己に対する強いメッセージとしてポストを書きました。今日は珍しくSEO技術ではないお話でした。
弊社のコンサルサービスにご興味御座いましたら、SEOコンサルティングページをご覧下さい。
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