同義語や類語や対義語を上手に使うとSEO効果があるのか?
Googleはコンテンツジャンルをアルゴリズムで判別しています。
では、そのアルゴリズムでは同義語や類義語が含まれるバランスを見ているとしたら・・・。
あなたのウェブページのカテゴリ、ジャンル、主題、掲載されている解を正しく検索エンジンに伝えるためにプラスになる施策はないのかを見ていきましょう。
考えるな、感じろ
同義語や類語の使用について一部の方は、『ユーザーにとって読みやすく、価値のある文章を提供することに集中すればよく、テクニック要素は意識するな』といった考えをおっしゃいます。
これは正解だと思います。
ただ、私は考えます。
ブルース・リーの映画をしっかりと見たことがないのに、有名なフレーズを使いましたが、
感じ取ることが出来ない人もいます。
何より、正解であるか不正解であるかの確認が出来ません。
このことから、私は同義語や類語について理想的な使用方法を学ぶことは重要だと思っています。
理想的な使用方法
理想とはを考える上で、
- キーワードの偏った使用を抑制する
- 総単語数を増やす
- 有益と判断された競合の特徴を考える
この3つの項目は理解しておくことが重要です。
それぞれについて、詳細を確認しましょう。
キーワードの偏った使用を抑制する
まずはじめに挙げたいのは、同義語や類語を取り入れないページでは、主題となる単語の出現率が極端に高くなる傾向にあります。
これは、スパマーの制作するページと似通ったものとなるリスクです。
このリスクを避けるために、意図的に同義語に差し替えをすることは有効だと言えます。
ひとつ例を挙げて見ていきましょう。
例文1)
私はサプリメントを作りました。
このサプリメントはビタミンCを多く含むように作っています。
このサプリメントでお肌がツルツルになります。
例文2)
私はサプリメントを作りました。
この栄養剤はビタミンCを多く含むように製造しています。
これを飲むことでお肌がツルツルになります。
例文1よりも2では言葉の意味を保ちつつ、多くの語句を用いています。
こうすることで、極端なキーワードの反復を避け、魅力的でありながらリスクの低い文章とすることが出来ます。
他にも、対義語の視点を活用する手法があります。
- 晴れたので洗濯をする
- 雨が降らなかったので洗濯をする
より具体的な実例としては、
- 2,000円以上購入で送料無料となります。
- 1,999円以下のお買い上げでは500円の送料が掛かります。
と言い換えが出来るでしょう。
総単語数を増やす
コピーコンテンツが無価値であることはご存知かと思います。
第三者のサイトを無断転載したページに価値はありません。
では、コピーした原稿にリライトを掛けたら許されるのでしょうか?
現実は、多くのリライトコンテンツが無価値だと判定されています。この理由は、コンテンツの本質的な中身はコピーだからです。
単語を少し差し替えたり、語尾を編集する等では原稿のテーマや結論は同一になります。これが無価値だと判定される主因です。
では、リライトしたコンテンツと元コンテンツを比較した場合に、どのような特徴が見られるでしょうか?
それは、登場する単語の大部分が重複することにあります。
つまり、総単語数の多いページは独自性が高いコンテンツだと判定されやすく、他のページと重複する割合は低く抑えられると言えます。
このことから、総単語数を増やす目的に一部同義語を取り入れることは有効だと言えるでしょう。
有益と判断された競合の特徴を考える
あなたが上位表示させたいキーワードで既に上位表示しているサイトをチェックしましょう。
コンテンツの質で勝ること、より補足が充実していること、次に生まれるであろう疑問へのフォローがあるなどコンテンツ作成者が考えるべきポイントは多義に渡ります。
ここでは、競合の『総単語数』と『メインキーワードの同義語、類語の使用』をチェックしましょう。
・総単語数
キーワードの出現率チェックツールなどで総単語数を確認できるものもあります。
1種のツールを決め、指標とし利用すると良いでしょう。
1位~10位の各ページ内総単語数をまとめてみましょう。同等程度か勝る単語数を指標にページボリュームを検討しましょう。
自ずと、理想的なコンテンツの広がりと深さを決定できると思います。
・メインキーワードの同義語、類語の使用
http://thesaurus.weblio.jp/ 等の類語辞典を用いて、メインキーワードの類語を事前にチェックしましょう。
競合はどの程度の類義語をタイトルや本文で使用しているか、チェックしましょう。
これも1位~10位を確認し、個数や回数をまとめておくと良いでしょう。
※上位表示するサイトで共通に用いられる単語はコンテンツを形成する上で重要な単語である可能性が高いです。
この類語使用回数は、多角的な説明の仕方を意識しているかをチェックしていると考えましょう。競合よりも多角的な説明が出来ると自然と個数や回数で上回るページとなるでしょう。
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