SEOのご相談を頂いた際に、CMS導入を薦める訳
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最終更新日:2015/06/08
SEO
もしあなたのサイトは静的なhtmlで制作されており、CMS導入をすべきか悩んでいるならこの記事が参考になります。
ここでは、昨今注目を集めているコンテンツSEOの実施を例に挙げ、なぜCMSであるべきかをまとめています。
想定するサイト像と比較し、自社の場合ではどうすべきかの参考にして下さい。
ウェブサイトの価値は、コンテンツで決まる時代になった
2011年以降、外部リンクからコンテンツにSEOの主戦場は移ってきました。
つまり、価値あるコンテンツをより多く、正しいマークアップでユーザーに届けることが大切になっています。
ここで問題となるのが【ページにして公開する】作業です。
一般にウェブサイトの場合、
- コンテンツの設計
- 原稿や写真の準備
- デザイン
- コーディング
- サーバーアップ
このような工程を必要とします。
一人で全てを出来る方がサイト管理者であればいいですが、分業制の場合、他工程の影響を受けコンテンツリリースに至ります。
これではコンテンツのボリュームが増える毎に、工程間の調整役は疲弊します。これは問題です。
コンテンツは新鮮さが重要な時代となった
今、最新の情報が明日には古い情報になる場合もあります。
また誤った情報を掲載し続けることは企業の信頼にも関わりますから、必要なときに、すぐ、更新できる必要性は年々高まっています。
特に、会社概要を掲載するコーポレートサイトと異なり、情報発信型のメディアの場合、更新頻度は比較するまでもなく多くなりますし、公開ページ数が増えるほど各ページの新鮮さや正確性を保つことは難しくなっていきます。
管理が難しい共通部の扱い
グローバルメニューやサイドメニュー、カテゴリ毎の一覧ページなどはページ追加に合わせて更新が必要となります。
しかし、ページ数が増える毎に対象ページ数は膨大となり、個別に手動で対応することは難しくなります。
phpやjsで共通部を作ることも必要ですが、多くの言語を使うことはサイト管理者を限定する行為であり、ひとつの工程が詰まった場合、全てが止まってしまうリスクが伴います。
だからこそCMSを推奨しています。
WordPressを代表とするCMSの多くではこれらの問題は一瞬でクリアされます。
メディア立ち上げ時には通常のサイトと同様に設計者、デザイナー、コーダーを必要としますが、日常の更新業務は簡単なマークアップが分かる担当者でも十分こなすことが可能となります。
つまり、コンテンツの準備が整えば、ドンドン公開できる環境になるということです。
また、新鮮さにおいても同様で管理画面からログインし、該当箇所をWordやExcelで書きなおすように編集することが可能なCMSはこの点もクリアにします。
共通部の扱いについては動的生成を得意とするCMSの専売特許です。
個別の魅力を語るまでもなく、内部リンクの設置ミスなども起きなくなり管理を容易にします。
CMSの導入を薦める最大の理由
誰でもウェブサイトを作れる=情報発信に障害がない
これが最大のポイントです。
・数ヶ月に1度、更新するかしないかのサイトであれば、CMSを導入する価値は薄いです。
・月に2回更新するサイトであればCMSを導入すべきです。
・検索エンジン経由でアクセスを得たいと考えているのであれば、CMSを導入すべきです。ただし、リスティング広告を中心に考え、自然検索経由でのアクセスに期待しない場合にはCMSにする必要性は高くありません。
ここまで見てきて、あなたのサイトではどうすべきかヒントになったでしょうか?
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