【SEO対策】札幌・帯広出張で感じた地方のウェブ集客はエリア名SEOの捉え方が難しい
先週、札幌・帯広へお仕事で伺った際に夕方ビジネスホテルで書類整理や荷物整理をしながらテレビをつけていました。
HBC北海道放送局の”今日ドキッ!”というローカル番組内でグッチーさん(関口 直紀さん)が札幌駅ビルの改装についてふれていました。
『今や駅は汽車に乗りに行くところではないです』
とおっしゃっていました。
いやいや、駅は街の中心でしょ?
人は職場と自宅を電車で移動します。
人は買い物や遊びに電車を利用します。
これは都心部での当たり前であり、全国的な当たり前ではありません。
札幌で言えば、買い物やアミューズの中心は大通公園周辺であって、駅周辺ではなかった時代があったわけです。
これが先の『今や駅は汽車に乗りに行くところではないです』に繋がるわけです。
車移動をする人が多いエリアでは国道沿いや大きな買い物施設(ショッピングモールや複合施設)を中心に発達し、人が集まるスポットとなっている場合もあります。
つまり、店舗を出店する際の候補優先度は駅からの距離とならない点を挙げておきます。
Googleの考える街の中心とのズレ
Googleが考える商業エリアの中心地は多くの場合で主要駅です。
地名検索では市区町村庁舎(役所、役場)を中心とする場合もありますが、多くの場合は駅になります。
つまり、MEO(Googleマップ検索最適化)を行う上では人が多いエリアでも地理的なマイナス評価を受ける場合があります。
Googleマップ上での順位の上げ方は先日、Googleプレイス上位表示(Googleマップ最適化)の方法を書いておりますので、興味のある方はこちらをどうぞ。
この中でも書いた通り、MEOでは地理的条件があります。Googleが加点を与えるエリア(もしくは中心点に近いことでの加点)に出店しているか否かは重要になってきます。
Googleの考えるベストマッチな立地とユーザー視点での繁盛立地が必ずしも同一とはならない点(ウェブ集客の視点ではマイナスになる立地)には注意が必要です。
検索クエリから意図を考えるのか、類似するクエリをチェックするのか
通常であれば、ご自身のビジネス拠点エリア名と業種名の複合語句は上位表示を目指したり、リスティング広告を出稿する上で最高の組み合わせとなります。(かなり多くの場合で)
しかし、地域特有のさらに絞り込んだエリア名称や知名度のあるエリア名がある場合には扱いを慎重にする必要があります。
札幌 ホテル | 33,100 |
すすきの ホテル | 2,900 |
大通 ホテル | 90 |
上記は札幌、大通、すすきのの3つのエリア名と『ホテル』での複合検索ボリュームです。
これだけを見た場合、札幌市にあるホテルは『札幌 ホテル』での対策を第一にすべきと考えますが、大通公園との距離やすすきの(ここでいうすすきのとは南北線すすきの駅を指します。)との距離を考慮すべきです。
社外のウェブ担当者であれば、このクエリに気付くことが大切です。
札幌や帯広の企業様サイトにSEOをかけみて
B2BサイトもB2Cサイトも多種多様なキーワードにてSEOをご依頼頂いています。
(札幌ではもう5年以上お手伝いさせて頂いております企業様や店舗様がいらっしゃいます。帯広市は数件と少ないです。)
飲食店や指圧、鍼灸、宿泊、美容、リフォームなどコンシューマー向けのサービスは反応が良い印象です。
検索ボリュームの少ないエリア名との複合B2B系キーワードは費用対効果が優れないケースをちらほらお見受けします。
※B2Bでも月数万円のSEO予算で数百万超の売上アップに繋がっているケースもありますので、一概には言えません。
どうしても地方に行くほど、人と人の繋がりを重視する面があるようで、異業種交流会や相互関係グループのパワーも強いようです。
まとめ
帯広の豚丼とインディアンカレーは美味しかった。
帰りは新千歳ではなく釧路空港からだったため、スーパーおおぞらに乗りました。早かった。
根室線は線路に鹿が出て、列車が汽笛で威嚇するも鹿は反応せず。
鹿の通過待ちは始めてみました。こればかりはシカたないね!
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