リンクのアンカーテキスト分散割合。このラインを超えたら危険
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最終更新日:2015/06/08
スパム
ここ数日、リンクに関する投稿が多めです。
今日は、アンカーテキストの割合についてです。
自作自演リンクがアウトであることはGoogle公式の通り。
ただ、自作自演でなくともアンカーテキストがどの程度偏ると不自然だと認識されるリスクがあるのでしょうか。
この記事では、このあたりの具体的な数字に触れていきます。
はじめに
まずはじめに、あなたのサイトやブログが5本や10本のリンクを受けている段階ではこの記事は役に立ちません。
ここでは数十のドメインからリンクを受けているものとして話が進みます。
アンカーテキストの種類
まず、最低限として11種類以上に分散されていることが大切だと考えています。
これは、一般的なナチュラルリンクであれば自然と数十のリンクを受けることで11種類以上に分散されます。
なぜ11種かというと、すべて均等に11種のアンカーテキストとなった場合には全て一桁のパーセンテージになるためです。偏りが起きない条件として、11種をひとつの目安にしました。
実際に自作自演リンクでペナルティーを受けているサイトの多くは、2、3種類~8種類程度と分散されていない特徴があります。
アンカーテキストの割合
ひとつのアンカーテキストがどれだけの割合を得ても安全かとの視点です。
まず言えることは、独自性の高いブランド名であればアンカーテキスト割合が偏っても安全であると言えます。
実際に多くの企業サイトを改善させて頂く際にAnalyticsを拝見しますが、サービス名やブランド名、企業名、ドメインでのリンクは大きな割合を占めます。
アンカーテキストがブランド名であった割合が3割程度あるなど偏りが見えても慌てる必要はありません。
例として、ブランド名ではない『キャッシング』『カードローン』の2キーワードで6割といった極端な寄り方はスパム判定待ったなしです。
ひとつの目安は、8~9%を超えたら多いとお考え下さい。
※当然ですがリンク総数が少ないほどアンカーテキスト割合は寄ります。300本のリンクを受けていて業種や地域名で10%を超える被リンクを受けていれば多いと思います。
出来る範囲での最適化
極々一般的な運用を続けていると法人サイトであれば、
- 株式会社さんぷる
- こちら
- HP
- リンク
これらのテキスト割合は増えていきます。
仲の良い会社がブログ内で宣伝してくれている場合、アンカーテキストを『◯×業の社名』『印刷業の株式会社サンプル』としてもらうよう頼んでみると良いでしょう。
商工会の会員ページリンクも出来ることなら会員企業の特徴をアンカーテキストに含めたリンクにすると良いと思うのですが、なかなか頼むことが出来ないところ。せめて商店街や組合のページからのリンクくらいは、ウェブ担当者に一声かけてみると良いと思います。
それと、気軽にリンクをして下さいとリンクタグやリンク用バナーを公開している場合には、定期的にデフォルトのアンカーテキストや画像altを見直しましょう。
偏りの原因がご自身にといったケースも考えられます。
よくある質問:キーワードが含まれたら同じテキスト扱い?
ここまでで紹介した数字は、アンカーテキストが完全に一致する割合についてお話してきました。
しかし、実際には、
- 印刷業
- 印刷のサンプル
- 印刷サイト
- おすすめ印刷業
- 印刷HP
上記のようにアンカーテキストが分散し、それぞれのアンカーテキスト割合は低くなっているが、『印刷』または『印刷業』を含むアンカーテキスト割合は高い場合があります。
これはアウトです。
アンカーテキストは100%分散されているが、全ての同一のキーワードを含み、そのキーワードがブランド名でない場合(会社名やサービス名でもない場合)多くのケースでスパム判定を受けています。
インデックス削除までいかなくとも、順位の下落要因にはなっています。
この割合はキーワードによる部分かと思いますので一概には言えませんが、気にする必要のあるミドル以上のキーワードにおいては、過半数を取らないことは絶対だと思っています。
クライアントサイトをチェックする立場にあるならば、3~4割をラインに考えるべきでしょう。
まとめ
アンカーテキストは10%以下を目指し、偏りをなくす。
出来ることなら、全て異なるアンカーテキストが望ましい。
そうは言っても、アンカーテキストの操作はほぼ出来ないよね。
※自作リンクを推奨するものではなく、Googleガイドラインを守って正しいSEOを。記述内容は実在するサイトの数値を元に書いていますが、アルゴリズムはGoogleのみぞ知るであり、絶対的な内容ではありません。
どうでもいいけどさ、リンクは貼る?張る?
漢字のお話。どうやら正解は『張る』だそうです。
貼るは糊付けするイメージ。
張るはテントを張る、蜘蛛の巣が張るのイメージ。
常用漢字だから云々については、2010年に改定があり現在は『貼る』『張る』共に常用漢字です。
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