alt属性にSEO効果を期待するなかれ

alt属性について誤った理解をされているケースが散見されますが、alt属性は写真や画像が表示されないケースでの代替情報であり、alt属性をうまく利用し順位アップを目指そうといったタグではありません。
減点対象をなくし、画像が表示されなかったケースでもページ内容を正しく伝えるためのマークアップだと認識しましょう。
検索エンジンは画像を読まないという嘘
私も数年前まではLynx(リンクス)等のテキストブラウザでどのようにページが見えるかを意識し、最適化にトライしたこともありました。
しかし、現在の検索エンジンは画像を表示させたページを読んでいますし、レイアウトも認識しています。
jsもフラッシュも動画もコンテンツとして認識しています。
つまり、検索エンジンは画像を読めないという考えは嘘です。
また、画像内のテキストも正しく読み込めている場合が多々あります。
え?Googleは画像内の文字を読めるの?
厳密にはテキストを読むというより、同一の字形を含む画像と類似すると判断します。
類似する画像が膨大にあれば、類似画像のalt属性や周辺テキスト、ファイル名から画像が示す内容やテキストを推測します。
ですからテキストに限らず写真やロゴ画像などで類似画像が多く存在するものほど正確なデータが取れるかと思います。
ここで有名な画像やロゴを使った簡単な実験をしてみましょう。
twitterのロゴ

このロゴ画像で検索をしてみましょう。
検索結果のキャプチャー画像は次です。

ツイッター始めました?面白い結果になりましたね。
Yahoo!JAPANのロゴ

この画像での検索結果キャプチャーが次です。

Yahoo!JAPANロゴ!まさに!
ペンギンの写真

この写真、windowsの初期状態で入っているサンプル写真です。
この検索結果がこちら


フランス語?でしょうか。ペンギンの単語が確認できます。類似画像もペンギンで一杯でした。
alt属性の正しいマークアップ
alt属性は、その写真が表示されなかった場合を想定し書くようにすると良いでしょう。
画像内に記載のテキストはそのままaltへ入れることが望まれます。
無理やり画像と関係のない単語を含めることはスパムです。絶対に行ってはいけません。
ケーススタディ:この画像のaltタグはどうすべきでしょうか?

この例では、「屋外でゴミ箱にゴミを捨てる女の子」としてみました。
これであれば、画像が表示されなかった場合であっても、前後の文章への影響を最小限にとどめることが出来ます。
例えば、この画像の後に
「きちんと捨ててエライ!」
と続いた場合、画像ファイルの呼び出しに失敗し表示できなかった場合であってもalt属性を読むことでどのような画像が表示されるはずだったかを想像できます。
間違っても、alt=”激安 格安 送料無料 ゴミ箱 ボックス”のようなマークアップはしないよう気をつけましょう。
気付かぬスパムリスク軽減策
上位表示を狙うキーワードを含める場合、注意が必要です。
alt属性へキーワードを詰め込むスパマーがいる以上、正当なaltタグであっても突然のキーワード出現に見えたり、偏ったキーワード出現率であったりするとスパム判定を受けるリスクになります。異なる単語へ置き換える、そのあのこのといった指し示す言葉に差し替えることでリスクを軽減する最適化手法もあることを覚えておくとよいでしょう。
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