【一番簡単な説明】オウンドメディアとは?売上につなげる2つの視点
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マーケティング
オウンドメディアマーケティングに取り組む企業が増え、メディアを保有しないことが特殊とさえ言える現状ですが、『オウンドメディアって何?』という方にとても簡単に、分かりやすくご説明をと思います。
オウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、自社で保有するメディアのことです。
owned⇒独自に所有する
media⇒媒体
なんかピンと来ませんね。
この記事を読んでいるあなたも、個人で商売をされていたり、企業に属していたり、団体に所属していることでしょう。
個人であれば、あなた個人の
企業であれば、あなたが勤める企業の
持っているウェブサイトと考えていいでしょう。
『そんなの、だいぶ昔から持ってるわ!』
そうなんです。実はほとんどの企業は、「オウンドメディアの器」は持っています。
ただし、メディアという位ですから新鮮で価値ある情報を発信し続ける必要があります。
器を強調したのも、多くの企業は既にウェブメディアを持っています。
しかし実際には器だけで、中身が入っていません。
社長の挨拶や製品情報を公開しているだけで、更新も随分ととまっていることでしょう。
つまり、今あるウェブサイトに価値ある情報を定期的に追加更新し、メンテナンスを行えばそれは『オウンドメディア』になります。
補足:厳密にはオウンドメディアはネットだけではない
オウンドメディアの定義には、ウェブサイトだけでなく、広報誌やカタログも含まれます。
定期的に発行している広報媒体はほぼオウンドメディアに含まれます。
※この記事では紙媒体については触れません。
では既存のウェブサイトをいかせば良いの?
この答えはひとつではありません。
選択肢を挙げると
- 既存のウェブサイトに情報を足していく
- 新しいウェブサイトを同一ドメイン内に追加作成する
- 新しいウェブサイトを別のドメインで作成する
この3つが一般的な選択肢です。
それぞれの方法を個別に見ていきましょう。
既存のウェブサイトに情報を足していく
現在の企業サイトに有益な情報を定期的に追加していきます。
この方法のメリットは、新たなサイト構築コストが掛からない点にあります。
今あるサイトのデザインをベースに、ページを足していくだけですから、ページの追加作業以外にコストは掛かりません。
(発信する情報を用意するコストはいずれの方法でも掛かりますからここでは除外します。)
この方法のデメリットは、ページの更新が他の方法よりも面倒になることとセールス色が強く出てしまうことです。
企業サイトの多くは、頻繁に情報を追加する前提で作成されていません。
大きな企業であればIR情報の更新などは考慮して作成されていますが、中小企業のウェブサイトであれば、年に数回程度の更新しか考慮していなかったり、更新は社内で出来ず外部のウェブサイト制作会社に依頼する必要があるケースも多いでしょう。
これは、毎日であったり毎週の更新をしようとすると大きなコストになります。
もう一点のセールス色とは、企業サイトは大概にして事業の案内や製品の案内をウェブサイトの中心にしています。
これは読者にしてみると、
「このページは何を売ろうとしているのだろう」
といった気持ちで、情報を読むことになります。
詳細は後述しますが、オウンドメディアの主要な役目は「見込み顧客との関係性を築くこと」や「企業・サービス認知を高める」ことが重要とされています。
セールス色が強いページの場合、ユーザーが警戒する可能性や拡散力が衰える可能性があります。
新しいウェブサイトを同一ドメイン内に追加作成する
この方法では、新しいウェブサイトを新規に作ります。
企業サイトのドメインがexample.comであれば、
example.com/media
のような同一ドメイン下で作成します。
この場合のメリットは、オウンドメディアとして更新を継続する前提でウェブサイトを作成しますから、更新性は優れたものとでき、更新コストを小さくすることが出来ます。
先の企業サイトをいかす場合と比較すると、ウェブサイト制作会社に都度更新や編集を依頼していたものを、自社内だけで完結できるようなシステムや仕組みを導入します。
デザインを企業サイトと変えることで、セールス色を薄めることも出来ます。
デメリットは、新規にウェブサイトを作成する都合、そのコストが掛かります。
中期的に見ると圧倒的に、この方法がコストでも日々のオペレーションでも優位のため、多くの企業はこの方法を選択しています。
新しいウェブサイトを別のドメインで作成する
前項2で紹介した場合と異なり、
企業サイトがexample.comであれば、
オウンドメディアは、example.jp
等で作成します。(comとjpが異なります)
当然、企業名を含める必要はありませんので、新しいウェブメディアに名前をつけて、その名前にあったドメインとすることも良いでしょう。
この場合のメリットは、1と比較した場合に2同様で更新性が良くなることが挙げられます。
ドメインも違いますので、セールス色はより消えます。
デメリットは、新規にウェブサイトを作成するコストに加え、少額ですがドメインとサーバーコストが掛かります。
更に、ドメインが異なりますのでウェブメディアが人気となった場合に直接的に企業サイトへSEO効果を与えることが出来ません。
※間接的に与えることは可能です。
結局のところ、どうすべき?
一つの結論としては、現在の企業サイトドメイン内で新規にウェブサイトを作成する「2番」の方法が良いでしょう。
更新すると言っても、まずは年間で10記事~20記事程度更新してみようといったテスト的なケースでは1番でも良いでしょう。
企業サイトの構築環境上、2番を採用することに技術的なハードルがあれば、3番を採用することも良いでしょう。
別ドメインで展開する場合の注意点
ドメインが同一であれば、同一サイト扱いとなります。
ドメインが違うと、これは別サイト扱いとなります。
ですから、折角オウンドメディアが多くのユーザーに閲覧され、話題になっても本体である企業サイトに対し貢献することが出来ません。
1つはSEO面で効果を波及させる仕組みを考える必要があります。
固定リンクをどのように設置するかがその中でも大きなウエイトを占めるポイントです。
もう1つは、成約への導線です。
別サイトだからこそ、潜在顧客を見込み顧客へ育てた上で、成約導線へのせることが出来ます。
これらポイントを別ドメインで展開する場合には、より注意深く設計する必要があります。
オウンドメディアを売上につなげる
ここまで、オウンドメディアとは何なのかと具体的な構築方法について見てきました。
オウンドメディア構築を行う上での大前提として、
- 潜在顧客層にリーチ出来るコンテンツを用意すること
- コンテンツが一定品質以上で、多くのトラフィックを獲得できること
この2つは絶対です。
これらを満たした上で、売上につなげるには次の2つの視点をもつ必要があります。
- 重要なキーワードでの上位表示に貢献する(または上位表示する)
- 閲覧者を育て、セールスページへ誘導する(またはその場で成約する)
最後にこの2つを深掘りして、この記事を終えたいと思います。
重要なキーワードでの上位表示に貢献する(または上位表示する)
今日のSEOにおいて、関連性・専門性は大きなテーマです。
あなたの販売するサービスや製品と大きく離れた内容のオウンドメディアは、企業サイトへのSEO効果で見た際に優れません。
言葉が難しくなりましたが、例を挙げてみましょう。
業種:美容院
コンテンツ例1:自宅で出来る髪のトリートメント
コンテンツ例2:愛犬ハチとのお散歩日記
上記は極端な例ですが、企業サイトが「地域名+美容室」や「美容室+トリートメント」等で上位表示したいならば、オウンドメディアで取り上げるべきテーマは例1になります。
関連性のないコンテンツを一生懸命更新しても、企業サイトへ及ぼす効果は小さくなります。
必ずこの関連性・専門性については立ち上げ前に確認しましょう。
閲覧者を育て、セールスページへ誘導する(またはその場で成約する)
折角、大量のアクセスを集めても、成約や売上に一切効果の無いオウンドメディアでは継続的な運営に支障をきたすでしょう。
一般にオウンドメディアが発揮する効果は次のものがあります。
- 企業などの認知度を高める
- 抱える問題の解決に役立つサービスとして知ってもらう
- 自社製品の魅力を理解できる予備知識を得てもらう
- 問い合わせや購入アクションを起こしてもらう
前例の美容室であれば、トリートメントの手法を紹介することで、オウンドメディア内でお店のロゴ等に接触します。
これは認知度向上に寄与します。
市販のトリートメントを自宅で使うだけではユーザーの抱える問題は解決できず、専門家(美容師)の技術や機器を用いる必要があれば、そのことをメディア内で伝えます。
非常に特殊な薬剤を使っていたとしても、その薬剤の効き目やそのお店を含む一部の店舗でしか利用できない事実を知ると、「特殊な薬剤を求めるユーザー」に潜在顧客を育てることが出来ます。
さらに、あなたが次の駅に近いならばこのブログを書いているお店に来てみませんか?とアプローチすることが出来ます。
上記の例のように、オウンドメディアが持つべき役目を果たすには、ただ黙々とコンテンツを足すだけではなく、伝えたい情報や成約への導線を適切に追加する必要があります。
さいごに
いかがだったでしょうか。
後半に進むつれ、徐々に難しい内容も出てきましたがオウンドメディアとは何なのか、そしてどのような目的に向けて構築すべきかがぼんやりでも見えてきたのではないでしょうか。
最後に、このブログを書いているのは『オウンドメディアを得意とする高橋』だという認知度を高めたところで終わりにしたいと思います。
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