中小企業のブランディング。すぐに始められる5つのこと。

公開日: : 最終更新日:2017/09/15 マーケティング, 戦略

   
 
   

中小企業のためのブランディング戦略

中小企業が取り組むSEM(サーチエンジンマーケティング)は多くの場合で、売上に繋がる戦略が中心となります。
では、SEMを実行する中で、中小企業が自社ブランドを確立させることは出来ないのでしょうか?

当ポストでは、中小企業だからこその視点で取り組みたいブランディング手法・ブランディング戦略をご紹介します。

与えたいブランドイメージを明確にする

まずはここからです。目標が曖昧では伝わるイメージも、持たれるイメージも曖昧です。
あなたの作るブランドは、どういったイメージにしたいでしょうか
ここでは安いや高いといった価格以外のイメージを中心に考えると良いと思います。

サービスを特徴づけるキャッチコピー

ブランドとは、指名買いするユーザーがいてこそのブランドです。
つまりは、ブランドの特徴や他社との違いを分かりやすく説明出来る必要があります。
短い言葉で的確に自社ブランド(自社サービス名称)の特徴を言い表すことはブランディングの第1歩です。

当ブログを例に上げますと、
マーケティングは熱い気持ちが大切!情熱SEM
がコピーです。
SEOは最新情報やテクニカルな話が多くなります。
ただ、ウェブ担当者が情熱をもって取り組むことが最も大事だと考えている為、ウェブマーケの本質はここだよね!とのメッセージを込めて付けました。

接触回数を増やす

ウェブ上で価値の高いブランドパワーは「安心感」です。
買い物をするにも、相談するにも、個人情報を預けるにも、その企業の安心感は非常に重要です。
上場企業に比べ、圧倒的に企業認知度が低い中小企業においては、利用者や見込顧客との接触回数を多くすることに努力すべきです。
あなたがコーヒー豆を売っているならば、マグカップを探すユーザーとウェブ上で接点を持ってもよいでしょう。
あなたがロゴを作るデザイナーであれば、会社登記の勉強をしているユーザーと接点を持つのもひとつかもしれません。

ファンを増やし、ファンの声を広げる

あなたの考えたコンセプトや特徴、強みに理解を示したファンが増えて行きます。
ファンを増やす仕組み、ファンが周りに声を広げてくれる仕組みづくりが大切です。
利用者がファンになっていく魅力的な施策を持つサイボウズ株式会社の例を先日書きました。
満足度向上とリピート率を上げる【サイボウズ社の施策が素晴らしい】
そして追記をしました。
サイボウズ社でお話を聞かせて頂きました(追記:20150312)

ファンが周りに声を広げやすいか否かは、

  • 「伝えやすいキャッチコピー」が用意されているか
  • 「薦める」ではなく、「嬉しかった」を提供できるか

これらを見直すことで、広がる速度や範囲が変わってきます。

ウェブページには信頼感のあるデザインを

sinrai_akusyu
テレビCMやラジオCM、全国ポスティングが出来ない中小企業にとって、ウェブサイトは非常に多くの見込顧客との接点になります。
いうなれば、あなたの会社の受付であるのがウェブサイトのデザインです。
デザインは独創的である必要も、先進的である必要もありません。大切なことは「信頼感」です。

事業によっては事業の特徴を織り込んだウェブサイトデザインを目指すケースもあるでしょうが、通常は「信頼感」を意識するようにしましょう。

そうは言っても、独自性がうたいにくい事業の場合

似た商売をする企業が星の数ほどあって、こだわりをうたっても埋もれてしまうケースもあるでしょう。
中小企業のブランディングで成功している事例の多くは、個人を全面に出すブランディングです。
実際には「社長」が全面に出る手法です。

社長自身がこだわりや理念、想いを語ることで社長個人がブランディングされ、株式会社◯△の社長は世界に一人の独自性ですから、オリジナリティーは非常に強くなります。
※全く同じこだわりや想いを語る社長がいたとしても、成立してしまうのが個人のブランディングです。
商品やサービスに特色を持たせることに行き詰まった場合には、「人」を中心に据えてみるのもひとつです。

まとめ

まずはブランドイメージとブランドキャッチコピーを準備しましょう。
あなたの見込顧客とウェブ上でいかに多く接点を持てるかを意識しましょう。
ユーザーをファンにする仕組みづくりに挑戦しましょう。
サービスや商品ではなく人をブランディングすることもひとつの方策です。

 

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