リンクのアンカーテキストとSEOスパム判定の話

公開日: : 最終更新日:2015/07/23 リンク

   
 
   

健全なアンカーテキストと偏ったアンカーテキスト
あなたのサイト順位を上げるうえで、被リンクの重要性はご存知の通り
いくら内部要素のウエイトが高まったとは言え、今日も被リンクは非常に大きな要素です。

今回は、そのリンクを受ける際のアンカーテキストについてです。
言われてみると、「あー、確かに」という内容ですが改めて記事にしてみました。

アンカーテキストにはパターンがある

アンカーテキストは大きく分けて5パターン+1パターンに分類出来ます。
この5+1分類を改めて確認することで、自社サイトへの被リンクが偏っていないか、偏っているならばその原因はどこにあるのかを考えるきっかけになると思います。

では各パターンを見て行きましょう。

サイト名・会社名・サービス名

サイトの名称やページタイトルをアンカーテキストとする場合です。
一部CMSやASPでは、URLを打ち込むことでリンク先のページタイトルを自動で取得し、アンカーテキストとするシステムもあります。
コーポレートサイトであれば、会社名にアンカーテキストは偏る傾向があります。
(株式会社が付く付かない程度の分散)

URL

サイトのドメイン(このサイトであればj-sem.net)や、URL、ページURLがアンカーテキストとなるケースです。
SNSからのリンクはこのURLタイプになりやすいため、近年増加傾向にあります。

指し示す言葉

これは非常に多くのパターンがあります。
「こちら」「HP」「ウェブサイト」「クリック」「リンク」など、サイトの内容や会社の説明後に設置されるリンクによく用いられます。

春に咲く植物についてお調べになりたい方は、こちらからご覧下さい。

サイト内容を説明する言葉

これが最も被リンク効果の高いパターンです。
このブログであれば、SEOやSEMをテーマにしているため、「SEOのノウハウ」や「SEMのブログ」や「アンカーテキスト SEO効果」等といったアンカーテキストになるかと思います。
リンク先のサイトやページの主題を含める為、必然的にニーズのある検索語句で上位表示しやすくなります。

私はブログのアクセスを増やしたいので、WordPressのSEOに詳しいサイトを毎週見ています。
ランチ時にニュースの話題が多い為、私も次のようなサイトを見ることにしました。・Yahoo!のITニュース

リスクとなるアンカーテキスト

アンカーテキストにクリックが難しい極小記号のみを指定することはSEOスパムとみなされるリスクになります。
最近では見かけなくなりましたが、フッターにリンクを数百個並べるような悪質なサイトもありました。これらサイトはサイトのデザインを崩さずに、かつ省スペースで大量のリンクを設置するために、記号1つをアンカーテキストとするようなリンク設置を行いました。
これはリンクを否認したり、アンカーテキストを差し替えるようサイト管理者へ通知することが望まれます。

.

*

画像のalt属性

これが最後の「+1」に該当する項目です。
画像でのリンクとした場合、alt属性を記述するかと思います。
テキストリンクではありませんが、アンカーテキストと似た項目となるため、ここで紹介します。
alt属性に書かれるテキストは画像の説明でなければなりません。
一般には、画像内に書かれたテキストと同様のテキストをaltへ記載する方法、または画像内に描かれたイラストや写真を説明するテキストを記述する方法があります。

次のような画像リンクであった場合
サンプルバナー
alt=”情熱文具店”
alt=”色鉛筆写真を使ったバナー”
両方を取り入れたテキスト量のあるaltを記述する場合もあるかと思いますが、多くの場合でこのどちらか、又は複合であったり変形になるかと思います。

偏りのない自然な分散

アンカーテキストは、自作自演リンクでなければ自然と分散されます。
一般に、

  • ページタイトル(サイトタイトル)
  • 会社名
  • URL

この3つへ偏ることが自然ですが、偏っても同一アンカーテキストとなるのは全体の10%~20%です。
一定量の被リンクを受けており、アンカーテキストが半数ほど同一になるケースは稀で、不自然だと感じます。

自然なアンカーテキストパターンの多くは、11種以上に分散され、最も多いアンカーテキストの割合が9%以下です。
数百の被リンクを受けているならば、上記分散がひとつの目安になるかと思います。

どこまでを同一、どこからを分散と考えるか

上記で上げた9%以下となるケースは、完全に一致するアンカーテキストの割合です。
次の2つのアンカーテキストがあった場合、これらは異なるとした条件での数値になります。

  • リンクテキスト
  • リンクのテキスト
  • リンクテキスト2

ただ、Googleはアンカーテキストの偏りに対し不自然なリンクとしてフラグをたて、対処してきた歴史があります。
具体的には、

  • リンクテキスト
  • リンクテキストWEB
  • リンクテキストHP
  • リンクテキスト!
  • リンクテキストおすすめ

上記5パターンを例に、数百・数千にアンカーテキストを分散してもアンカーテキストの不自然な偏りとして対処します。
つまり、文字列が一致するかの判定ではなく、キーワードを含んでいるかやキーワードの一部を含んでいるかを確認します。

ラーメン店サイトへの被リンクとして、次のような例を挙げてみます。
アンカーテキストが

  • ラーメンABC
  • 池袋のラーメン店
  • 池袋のつけ麺
  • ABCの売れ筋ラーメン
  • 池袋駅直ぐのお店

上記5種であった場合、アンカーテキストは全て異なりますが、
「ラーメン」をキーワードとした場合、重複率は60%
「池袋」をキーワードとした場合、重複率は60%
「店」をキーワードとした場合、重複率は40%
となります。
個別の単語や複合語で同一の割合が高い場合には注意が必要です。

偏った場合の対処

偏りが多くのサイトで見られるケースであれば心配する必要はないでしょう。
(社名やサイト名、URL)

しかし、上位表示を狙っているキーワードに偏っているならばリスクになるかもしれません。
通常のサイト運営をしていると欲しいアンカーテキストでのリンクは増えないものです。
にも関わらず、最適なアンカーテキストでの被リンクが増えるということは、あなたがそのアンカーテキストを指定している可能性が高いでしょう。
リンクについてや相互リンクページなどでアンカーテキストを指定していないか確認しましょう。

また情報の発信から見直すことで改善できるケースもあります。あなたの販売するサービスの強みやメリットを多角的に発信してみましょう。
価格、立地、スピード、アフターフォロー、バリエーション、表彰歴等、自社サービスを見つめ直すことで新しい視点でPRが出来るかと思います。多角的な強みを打ち出すことでサービス紹介サイトへの被リンクも多角的な強みキーワードへ分散されるでしょう。

被リンク数を増やす中で、割合を下げられることがベストですが、悪意ある第三者より集中させたアンカーテキストリンクを受けたのであればリンクの否認をしましょう。
詳細は、ウェブマスターツールのヘルプ(リンクを否認する)を参照して下さい。

 

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