税理士業のウェブ集客を成功させるアイデア

公開日: : 最終更新日:2015/06/08 業種別集客戦略

   
 
   

税理士事務所が集客力強化する方法
今回は税理士事務所がウェブ経由で新規顧客を獲得する為に、実行すべき施策についてまとめます。
税理士業の方々のご参考になればと思います。

ターゲット

まずはどのようなニーズを持ったユーザーを集客するか決定しましょう。
漠然と考えても仕方ないため、一般的なニーズを列挙します。

  1. 税理顧問
  2. 年末調整
  3. 確定申告
  4. 決算(決算書作成)
  5. 節税
  6. 税務調査
  7. 相続

大きく分けて、
・書類の作成
・申告の代行
・アドバイス、コンサル
・税務署対応
と分類することが自然ですが、敢えて次のように分類するとよいでしょう。

平常依頼

平常時の依頼であり、選定時間に余裕もあります。
税務顧問をどこへ依頼するか、記帳代行や決算書の作成を依頼する先はどこにしようかといったニーズです。
緊急性は高くなく、コストと品質、対応スピード、考え方の一致といった幅広い判断材料を元に依頼先を決定します。

問題の解決依頼

税務調査が入る事になった。親族が亡くなり相続の実務や税務相談を必要としているケースが例として挙げられます。
事前準備が出来ていなかったが為に問題が起きており、解決までの緊急性があります。
この場合、選定基準を絞って依頼先を決定する場合が多いでしょう。それは依頼費用なのか成果や実績なのかはケースにより異なります。

アドバイスの依頼

事業への理解が深い税理士に依頼したいユーザーや節税への考え方やアドバイスに長けた税理士を探しているケースなどがここに該当します。
依頼先の選定においては明確な選定基準があります。これが得たいアドバイスに強いことです。
多くのケースで、成果への訴求が強いユーザー層であり料金での値引き合戦に巻き込まれたくない場合にはここの属性を取り込めるよう注力すると良いでしょう。

具体的な集客用キーワード集

先に列挙しましたニーズ別に具体的な上位表示を目指したキーワードのリストを作成しました。
SEOに割く時間がない場合には、リスティング出稿で効果を確認し、未来的にどこまで予算を付けるか考えてみるのも良いでしょう。

税理顧問

  • 顧問料 税理士
  • 顧問 税理士
  • 税理士 法人
  • 税理士 事務所
  • 税理士会 無料相談
  • 税理士

税理士を探す中心的な検索キーワードです。
エリア名+税理士 や エリア名+税務 等も良いでしょう。
都道府県名をエリア名とすれば集客範囲は広くなりますが、その分地理的な強みをうたいづらくなります。
税理士が企業を訪問する、または経営者が税理士事務所を訪問するといった付き合いを求めるユーザーほどエリア名で絞り込んだ検索をする傾向にあります。まだウェブ集客をほとんど展開されていない場合であればまずは市区町村名や駅名まで絞り込むと良いでしょう。
エリアを広く取る場合には、専門性をうたうことが重要です。
歯科専門税理士!不動産専門税理士!のように業種に特化したことが強みのケースでは「歯科 税理士 東京」や「不動産 税務 大阪」程度広くとっても良いでしょう。

年末調整

  • 年末調整 代行
  • 年末調整 代行 料金
  • 年末調整 代行
  • 給与計算 代行 年末調整
  • 年末調整 税理士報酬
  • 年末調整 税理士 料金
  • 年末調整 税理士事務所
  • 年末調整 税理士

年調キーワードは圧倒的に自力で解決しようとする検索が多くなります。
「年末調整 2015年」のような最新の情報を求めるユーザーや申告書の作成方法を探すユーザーが圧倒的に多くなります。
税理士への依頼を検討するユーザーに絞り込んでアクセスを得るには、「代行」等のキーワードを合わせると効果的です。
ここでもエリア名(地域名)との複合検索をフォローできるとよいでしょう。
企業として依頼するケースと個人が探しているケースが混在します。個人も対応する場合には「個人」や「個人事業主」等をキーワードに含めるようにしましょう。

確定申告

  • 確定申告 税理士 費用
  • 確定申告 税理士 料金
  • 確定申告 税理士 依頼
  • 確定申告 税理士 必要
  • 確定申告 税理士 費用 個人
  • 確定申告 税理士 相談 大阪
  • 確定申告 税理士 相談 福岡
  • 確定申告 税理士
  • 確定申告 税理士 無料相談
  • 確定申告 税理士 丸投げ
  • 確定申告 税理士 個人
  • 確定申告 税理士 安い
  • 確定申告 税理士 相談料
  • 確定申告 相談 税理士 無料
  • 確定申告 税理士 個人事業主
  • 個人事業主 確定申告 税理士 費用
  • 個人事業 確定申告 税理士
  • 個人事業 確定申告 税理士 費用
  • 税理士 個人向け 確定申告
  • 確定申告 代行 料金
  • 確定申告 代行 費用
  • 確定申告 代行 東京
  • 確定申告 代行 個人
  • 確定申告 代行 税理士
  • 確定申告 代行
  • 確定申告 代行 サラリーマン
  • 確定申告 代行 格安
  • 確定申告 代行 安い
  • 個人事業主 確定申告 代行
  • 個人事業 確定申告 代行
  • 住宅ローン減税 確定申告 代行

確定申告キーワードも自力キーワードが多くあります。
「税理士」や「代行」等と複合にしてカバーできると良いでしょう。
費用を意識した検索語句やエリアで絞った検索、個人事業主での検索などより具体的かつ希望を含めた検索があります。
ご自身のサービスが相対的に見た場合、当てはまるキーワードでは積極的にアプローチしましょう。
まずは相談をしたいといったユーザーがいます。過去にこれらキーワードでの集客を実施した例が多数ありますがかなり「無料相談で満足してしまう」ユーザーが含まれます。
青色申告会と勘違いしているユーザーが混じるため、有料での対応とするか申告代行の流れや費用に関する相談に限定すると明確にうたったウェブサイトで集客をするとミスマッチを防げるでしょう。

決算(決算書作成)

  • 決算代行サービス
  • 決算代行 格安
  • 決算 代行
  • 法人 決算 代行
  • 中小企業 決算 代行
  • 決算 税理士 費用
  • 決算 税理士 東京
  • 決算 税理士
  • 決算書 提出
  • 決算書 作成
  • 決算書 作成 英語
  • 決算書 提出 依頼
  • 決算書 作成 依頼
  • 決算書作成費用
  • 決算書作成 格安
  • 決算書 税理士

他のキーワードにおいても言えることですが、価格を調べるユーザー層は一定量います。
このキーワードで検索するユーザーは、比較後発注することも多いため、検討リストに含めてもらう必要があります。
このような「**+費用」や「**+料金」など料金を確認する検索ユーザーに対して上位表示を狙うページ、又はリスティング出稿時の広告リンク先ページは料金ページにしましょう。
当たり前に思えますが、TOPページを上位表示させたり、TOPページヘ広告経由でのアクセスを流し込んでいるケースを多く見ます。当たり前を確実に実施しましょう。

節税

  • 節税対策 中小企業
  • 節税対策 法人
  • 節税 法人税
  • 節税対策 個人事業主
  • 節税対策 不動産
  • 節税対策 会社
  • 節税対策 中小企業 保険
  • 節税対策 中小企業 車
  • 節税対策 中小企業 不動産
  • 節税対策 中小企業 経費
  • 節税対策 法人化
  • 節税対策 法人 全額損金
  • 節税 アドバイス
  • 税理士 節税 アドバイス
  • 節税 コンサルタント
  • 節税 コンサルティング
  • 節税 コンサル
  • 節税 税理士 東京
  • 節税 税理士 大阪
  • 節税 税理士事務所
  • 節税 税理士
  • 節税 税理士法人
  • サラリーマン 節税 税理士
  • 医師 節税 税理士
  • 不動産 節税 税理士

他のキーワードに比べ、料金表を見せるだけでは不足するかと思います。
各キーワードに合わせて、税理士事務所としての考えを述べる必要があるでしょう。
闇雲な節税ではなく、どのような項目を正しく、漏れ無く申告することを推奨しているのかや、日常的に使用する機材や材料、資材等を差し替えることで節税効果を期待できるといった全体としての方向性と一例が示せるとユーザーは自身にあった委託先を見つけやすくなるでしょう。
競合の訴える温度等も確認し、埋もれないように注意です。

税務調査

  • 税務調査 税理士
  • 税務調査 税理士 立会い
  • 税務調査 税理士 対応
  • 税務調査 税理士 立会
  • 税務調査 税理士なし
  • 税務調査 税理士いない

今すでに問題が起きており、近日には入る立ち入り調査に不安を感じているかもしれません。
緊急性の高い問題を抱えたユーザーの集客にはポイントが有ります。
ひとつは、電話でのアクションを要求することが大切です。メールフォームからの問い合わせや資料請求の導線を残しても構いませんが、時間のないユーザーはどこのタイミングで依頼先を決定します。決定前までにいかにしっかりとサービスの説明や強みを伝えられるかが重要です。

もう一つは、問題の列挙と解決実例の提案です。
よくある問題とその問題への対応を税理士事務所としてお受けした場合に、どのような効果があるのかを示しましょう。
ウェブサイトは情報量を増やすことが容易ですから、思いついたケースをどんどん増やしていきましょう。
ユーザーはご自身の抱えた問題と同一問題の解決事例に強い興味を示します。これは問い合わせへ繋げる強いコンテンツとなるでしょう。

相続

  • 相続 税理士 費用
  • 相続 税理士 東京
  • 相続 税理士 大阪
  • 相続 税理士法人
  • 相続 税理士 司法書士

相続は、時間的余裕を持った日常的な相談がひとつあります。
(税法改正に伴う駆け込み相談もここでは日常的な相談に含めます。)

他に、親家族が他界したことによる相続相談もあるでしょう。
この場合、家族を代表しての相談なのか、財産分与の争いがあるのかを加味してキーワードを選ぶとよいでしょう。
また司法書士や弁護士の業務範囲となる依頼が混ざる場合があれば、事務所として司法書士の紹介できる(またはタッグを組んで1つの窓口で対応できる)ことを伝えられると良いでしょう。

キーワードに合わせたコンテンツの用意とページの用意

各キーワードニーズに合わせたコンテンツを用意しましょう。
同時に該当サービスの詳細や料金表を用意します。

リスティング広告にてアクセスを得る場合には、LPを制作すると良いでしょう。
まずは暫定的なコンテンツでリリースし、徐々に反応を見つつ効果の高いページのコンテンツ改修に時間をかけるのも一つです。

SEOでのアクセスアップを考える場合には、ウェブサイトとして作るとよいでしょう。
ただページをリリースしただけでは上位表示しません。関連するページの充実を図り中期的な上位表示を目指しましょう。

補足:リスティング広告とSEO

ウェブサイトやウェブページは作って終わりではありません。
制作した後、多くのアクセスがあってはじめて集客効果を発揮します。
アクセスを得るには、1クリックあたりの広告費を支払うタイプのリスティング広告と自然検索経由でのアクセスを得るSEOという2つの手法があります。

リスティング広告出稿は、広告費さえ支払えばすぐに開始することが出来ます。
当然ながら効果的な運用にも技術力が必要ですが、開始までのスピードは数日と早くに始められます。

SEOは広告費が掛からない分、すべて自社で行えばランニングコストを抑えることが出来ます。
ただし、上位表示されるまでに多くの時間と手間を要し、キーワードによっては数年かけても上位表示できないケースも有ります。
両手法には長所短所がありますから、掛けあわせて運用できると良いでしょう。

まずは時間の掛かるSEOに取り掛かるなら

まずはウェブサイトを作成し、サイトに内部SEOを施しましょう。
サイトのSEO診断にもってこいの記事を先日書きました。
インハウスSEO用に84項目のチェックリスト(内部SEO中心)を公開しました
こちらを参考にまずはサイトをチェックしてみましょう。

 

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