デイサービスのウェブ集客方法と成功のヒント

今回は、業種別集客戦略について考える企画の第1弾として、デイサービス（通所介護）にスポットをあてて行きたいと思います。
本投稿はSEO、SEM実務者が該当業種を想定して書かせて頂いておるものであり、各事業に精通した者が書いている訳ではない為、ウェブ集客という視点で活用できる内容を見つけて頂ければと思います。

ターゲット

デイサービスの利用者は、要支援ないしは要介護認定を受けた方となります。
しかし、サービス提供者の選定は（デイサービス依頼先の決定）、利用者の家族になるケースが多いであろうと想定します。
ここでは、利用者の夫又は妻、または子供が選定するものとしてターゲットを設定していきましょう。

デバイス

利用者の子供がウェブ検索をし、デイサービスの情報収集を行うとした場合、考えられるデバイスはどういったものが挙げられるでしょうか？
利用者が70歳であると仮定すると、50歳の長男も40歳の長男も考えられます。
M2層（35~49）、M3層（50～）の所有デバイスは非常に幅広く、

1. ガラケー
2. スマホ（Android、iPhone）
3. タブレット
4. ファブレット
5. ノートPC
6. デスクトップPC
7. ゲーム機器

対応すべき範囲も広くなります。
レスポンシブデザインでのサイト制作、またはスマホ最適化を行うことの重要性と、可能であればガラケーをカバーすると良いでしょう。

具体的な検索キーワード

入浴支援（お風呂　支援）や日帰り　介護キーワードは極端に少ないですが、他のキーワードについてはエリア名との複合で十分展開に足るボリュームが期待出来ます。

コンテンツの作成

検索ユーザーの多くはエリアにしばられた上で、情報を探しています。
特に、依頼先を探すユーザーはエリアが限定されますから、エリア名との複合は重要です。

そこで、用意すべきコンテンツの第1は、対応エリア情報です。
市区町村単位、町名単位で送迎エリアが決まっている場合には、ユーザーが見て分かりやすい表やマップコンテンツを準備しましょう。

次に、各検索キーワード別に探しているであろう情報ページを準備します。
具体的には、要支援や要介護の認定別にサービスの説明や料金の説明ページを設けます。
ここで大切なことはそのページに該当するユーザーにとって必要な情報や不安に感じている点に配慮することです。要介護5であるから要介護1の方々と一緒の施設ではむずかしいのではないか、運動をしたがっているがスタッフの人数が少ない施設では安全面への配慮が足らないと感じる等、各ニーズや状況に応じた不安点を解消できるコンテンツがあると成約までが早いウェブサイトとなるでしょう。

サイトへのアクセスを獲得する

スタート時に実施すべき施策は、Yahoo!及びGoogle検索へのリスティング出稿だと考えます。
エリア名+サービス名（ここではデイサービス等）にて出稿を行うと良いでしょう。
クリック単価は150円～500円程度とエリアにより差が出るかと思いますが、検索回数自体が少ない為、積極的に広告出稿しませんと一切広告経由でアクセスを得られず1ヶ月が終わってしまいます。月間5000円～1万円程度の広告予算があればまずはスタートできると思います。

次に、オーガニック（自然検索）経由でのアクセス獲得に挑戦しましょう。
ウェブ集客スタート時の作戦として、こだわりの強いユーザーを中心に集客したり、情報を細かに発信してサイトの規模を拡大していく方法があります。

まず、こだわりの強いユーザーに対して情報を発信する場合

次のようなキーワード例が挙げられます。

• デイサービス 料金　新宿
• デイサービス 看護師　新宿
• デイサービス パンフレット　新宿

月間に検索する人が数名いるかいないか程度のこだわりの強い検索語句です。

・新宿のデイサービスの料金を知りたい
・新宿にあるデイサービスで看護師が常駐しているサービスが良い（11名以上の大きな規模）
・新宿にあるデイサービスでどこに頼むか検討するためにパンフレットを取り寄せたい

こんな検索意図をもったユーザーに対し、ピンポイントな答えを返すことが出来るならば是非取り組むべきキーワードでしょう。

こだわりキーワードは探せばまだまだあるでしょう。
例）献立、年間行事、英語（外国語）、誕生日会などなど

情報を発信していく場合

同業他社にとって有益な情報やこれからデイサービス施設で働きたいと思っている方にとって有益な情報も良いでしょう。

• 業務内容
• 契約書
• 運動レク
• ゲーム

業務上必要な情報の発信もあるでしょう。
日々の運営上でネタを探す検索に対し、有益な情報発信もあるでしょう。

多くの同業者がお手本とする事業者としてウェブ上で情報発信を行うことも1つのマーケティングです。
結果的に全国的に見て、あなたの事業所のウェブサイトは権威あるサイトになりますから、必然的に多くのユーザーが利用を申し込みます。
この考え方も大切にして下さい。

募集中と募集再開（定員一杯時の対応）

ローカルなマーケティングと差が出るポイントとして、即時アクションを起こせることと、こちらからお知らせが容易であることが挙げられます。

ウェブサイト上、現在はお申し込みを停止していますとアナウンスしていたものを、即時に募集再開とすることは容易です。
（容易に変えられるようにサイトが設計されていない場合には、リニューアルを考えましょう。）
また、申し込み待ちユーザーに対してメールマガジン登録を促す事やfacebookページ登録を促すことが容易です。
空きが出た際には、メールマガジンやfacebookにて告知しますから登録（いいね等）しておいて下さいとサイト訪問者へ促します。
これで、リストを多く取ることで常に定員一杯での運営ができる事でしょう。

まとめ

今回はデイサービスのウェブ集客について見てきました。
やはり入ってくるお金が人数によるビジネスでは、どうやってウエイトリストを作成し必要なタイミングでアプローチするかにあります。

検索エンジン経由で安定的なアクセスを得て、そのアクセスをリストに変えていくことは重要です。この仕掛け作りはサイト構築時に行いたい点です。

エリアキーワードとの掛け合わせで、属性の濃い見込顧客をウェブサイトへ訪問させることがまずは第1歩です。