ブラックハットSEOの手法を正しく理解して欲しい(切実に)
当ブログでは、内部ソースの最適化やコンテンツの最適化をテーマにした記事や、サイトの表示速度に関する記事などホワイトな施策を中心に書かせてもらっています。
しかし、多くのサイト管理者が『ブラックハットはダメ!グレーもダメ!』といった風潮であることに違和感を覚えます。
ブラックハットとは、Googleが禁止した手法であること
ホワイトハットとは、Googleの禁止手法ではないこと
実は、これだけの話です。
本来は、経営者やサイト管理者は
・資産や人的リソースをどこに投資するか
・その見返りはどの程度のものか
・Googleからペナルティーを与えられるリスクは
・ペナルティーを受けた場合の損失は
をテーブルに載せた上で、比較決定することが重要です。
これら項目をテーブルに載せる上で、『リスク』に対する深い理解は必須です。
内部対策についても最適化と一言でまとめずに、『リスクを軽減する施策』と『上位表示に貢献する施策』と分けて考えられると判断もより能率的に行えるのでは思っています。
※内部項目に関する記事は近日投稿できるよう準備中です。項目数が非常に多いため、1万文字を超えるような超ロング記事になる予定です。少しずつ書き進めています。もう少しお待ちください。
追記:20150403
内部項目を中心としたチェックリストを公開しました。インハウスSEO用に84項目のチェックリスト(内部SEO中心)を公開しました
ブラックハットな手法を2分類する
Googleが禁止するブラックハットなSEO手法を2分類してみます。
分け方は、
・やる価値もないブラックハット
・上手くやれば価値あるブラックハット
の2つです。
やる価値もないブラックハット
・クローキングスパム
・隠しテキストスパム
・コンテンツコピースパム
・トラックバック、コメントスパム
本サイトに対しスパム施策を施すことは極端にリスクの高い行為です。
特に、検索エンジンと人間でコンテンツを出し分ける行為やCSS等を用いた隠しテキスト、類似してキーワードの出現率を高めるような詰め込み行為、他者サイトコンテンツのコピーもインデックス削除待ったなしの行為です。
トラックバックやコメントを行いリンクを得ようとする行為も、多くの場合でnofollowリンクとなりますし、第三者やサービス提供者に対する迷惑行為ですのでやめましょう。
やる価値なしの判断基準
ここで挙げた手法のほぼ全ては、アルゴリズム上で処理できる手法です。つまり、クローラーが巡回することでサイトが淘汰されてしまう手法です。
つまり、効果を得ることが出来ない手法です。
上手くやれば価値あるブラックハット
・リダイレクト
・自作自演リンク
自然リンクを多く得たサイト全体を本ドメインの下層へ移植し、リダイレクトを掛ける行為はページランクの高いドメインを大量購入し本ドメインのTOPにリダイレクトするスパムと比較した場合に、安全性と効果において有効的です。
また自作自演リンクは有料リンク売買やリンクファームへの参加と同様にGoogleガイドライン違反ですが、完全に自身でコントロールできるものに限っては、手法と量さえ誤らなければ有人チェックでも判断がつかない場合が多いです。すなわち、効果を見込める手法であると言えます。
価値あるの判断基準
効果的な手法をとることで、効果を得られる。
かつ、クローラー巡回で見抜くことは出来ず、有人チェックが入っても排除できないケースが多い手法です。
自作自演リンクでスパム判定を受けた場合
自作自演リンクは、Googleガイドライン違反の中でも厳罰対象です。
多くの場合でインデックス削除、つまり検索結果に一切表示されなくなるペナルティーを課されます。
これは、自作自演リンクを発する側(リンクを供給する側、多くの場合でサテライトサイト)がより厳罰となります。
リンクを受ける側についても、リンク効果が無効化される(またはマイナス働く)ケースもあれば、先の通りインデックス削除となるケースもあります。
これは検索エンジン経由での全トラフィックを失う為、大きな影響が予測できます。
スパム判定を受けた場合の回復策
多くの場合、ウェブマスターツールアカウント上に手動ペナルティーが発動された旨の連絡が来ます。
まずは、問題視されたリンクを全て外しましょう。
リンクを外し終わったら再審査リクエストを送ります。通常、1週間~10日ほどで審査は完了し、問題が解消されていればペナルティーは解消されます。
だったら皆、自作自演リンクやってるの?
これは分かれると思います。
残念ながら現在のアルゴリズムでは、全てのスパム行為を取り締まることは出来ていません。
結果として、自演リンクを付けたサイトも多く上位表示しています。
ただ、それでも自演リンクを行わないサイト管理者が沢山います。
その理由や意図は、大きく分けて次のような内容です。
- 倫理の問題だ!
- いずれ利用できなく手法には頼らない
- 手法が分からない
- 安全性の高い自演リンクはコストが掛かる
1については心の問題です。心情とか心につっかかるとか。
2はブラックハット手法の多くが時代の流れの中で淘汰されてきたことをご存知の方だと思います。確かにブラックな手法の多くは今日利用できませんから、自演リンクもいずれ効かなくなるだろうという考えです。
3は、やりたくてもやり方がわからないので、実施していないケースです。
4は、実行してみてコストを払い続けることが難しいと考えたケースです。
重要なポイント『コスト』と『手法』
この記事も終盤です。大切なポイントを2つに絞って見ていきます。
自演リンクのコストは?
現在の自演リンクは、1ドメイン1リンクがスタンダードです。
コンテンツも通常のサイトと変わらず、手描きでオリジナルコンテンツを作成します。
つまり、次のようなサイト規模で次のようなコストになります。
1ページあたり1000文字~1200文字の手書きコンテンツ(2,000円/記事)
10ページ構成(×10記事)
サイト構築(WordPressインストール+テーマカスタム 30,000円)
ドメイン年額(1,000円)
サーバー年額(3,600円)
スタート時で1サイト55,000円くらい。
さらには定期的なコンテンツの追加更新やCMSのバージョン管理が必要になります。初年度で8万円前後掛かるイメージでしょうか。
※無料のテーマを使うことで構築費を下げることが可能でしょう。
※更新用CMS費をカットすると、更新作業の手間やコストが増えますので、一定期間で見るとCMS導入がお得です。
※この例は、コンテンツのクオリティーを自社内で管理できる前提です。クオリティー管理を外注する場合にはプラスコストを見る必要があるでしょう。
これを50サイト管理しましょうとなった際に、継続的なコストとして見合わないと判断するケースもあると思います。
この金額が先の4『実行してみてコストを払い続けることが難しい』と判断される場合もあります。
安全性の高い手法は?
関係性のないサイトへのリンクを無差別に設置することはリスクの高い行為です。
言い換えれば、1つのサイトのためにサテライトを作成し、1サイトにだけリンクを供給するのであれば、有料リンクや自演リンクと疑われるリスクは極端に低く、それぞれのサテライトサイト間での共通点がなければ手動ペナルティーを与えることは困難だと思います。
・1サイト1リンク
・サイトジャンルがマッチしている
・コンテンツがオリジナルで真っ当である
・サテライトサイト間で繋がりがない
・同時期に一気に作成されていない
・リンクの設置タイミングが分かれている
・サテライトのトラストとオーソリティーを分散する
・アンカーテキストを分散する
・同一サーバーを利用しない
・whois情報を分散する
ずばりこれが全てです。
これが守られたサテライトは、誰が見ても自演リンクだと断定出来ません。
この条件を守ったサイトにペナルティーを与えていくと、一定の確率で正当なサイトにもペナルティーを与えてしまいます。
つまり、先の2で『自演リンクもいずれ効かなくなる』という状態になるには、大幅なアルゴリズムの改良か正当なサイトでも怪しければスパム判定を与えるような乱暴な運用とならない限り、スパムを撲滅することは難しいでしょう。
念の為、文末に
スパム行為を推奨するものではありません。
特に有料リンクの購入はハイリスクです。(本記事でも薦めていない通り。)
多くの実験、実情、調査結果、成功情報を元に本記事を書いており、内容の正確性には十分な自信を持って書いておりますが、今日も1年後も10年後も必ず有効であることを保証するものではありません。情報の取捨選択と実行は自己責任で。
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