WordPressサイトの一覧ページ(アーカイブページ)のSEOについて(noindexの扱いなど)
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WordPress
今回はWordPressのお話です。
オウンドメディア、コンテンツマーケティング業界ではバブル感があって、CMSに関するご相談も同時に増えています。
そこで、今回は記事数増加に伴って重要度が増してくる一覧ページについて取り上げます。
一覧ページって何?
初歩の初歩として、WordPressの一覧ページとは何?から。
このブログで言えば、
https://j-sem.net/category/seo/
このページなんかが一覧ページです。
上記URLはSEOのカテゴリ一覧ページです。
ファイルとしては、多くの場合で『archive.php』で生成しているページになります。
- カテゴリ
- 年月
- タグ
- 著者
などで記事を一塊にしているページが一覧ページです。
一覧ページのSEO
さて本題。
大きく分けて、次の3つの視点で最適化が出来ます。
- 不要なインデックスをさせない
- オリジナリティーを高める
- ページあたりの記事表示数とページ送り
ここからそれぞれについて詳細を見ていきましょう。
不要なインデックスをさせない
WordPressはデフォルトで利用していると、カテゴリや年月などの一覧ページが自動で生成され、それぞれインデックスされます。
これも決して誤りではないのですが、不必要な一覧はnoindexとすることが望ましいです。
前提
価値の無いページや価値の薄いページ、他のページと重複するページを大量にインデックスさせることは、検索エンジンに適切にサイトの構造を伝える事、重要なページを伝える上でマイナスです。
考えるべきこと
あなたのブログやサイトを訪れるユーザーはどの一覧ページに価値を感じているだろうか。
あなたのブログやサイトは、どの軸(一覧)で見たいと思うコンテンツが多いだろうか。
説明
ここでは例を挙げてご説明します。
あなたのサイトが、『伊勢志摩の風景』をテーマにしたブログだったとします。
サイトに訪れるユーザーの多くは、自身が旅行する時期の魅力的な風景(スポット)を探しています。
この場合のユーザーの視点は、
- 場所(観光での移動導線上)
- 季節(5月の上旬、9月の後半など)
の2点が中心と言えるでしょう。
この例で言えば、ユーザーにとって価値の高い一覧ページは、
- 地名カテゴリ
- 年月アーカイブ
の2つになります。
その他の一覧ページは、
<meta name="robots" content="noindex">
を追記すると良いでしょう。
さらに例を挙げて説明しましょう。
あなたのサイトが、『偉人の名言』を紹介するサイトだったとします。
サイトに訪れるユーザーは、偉人の名前であったり、どのようなシーンで言われた言葉かに興味があると思います。
つまり、このケースでは『記事の投稿された年月アーカイブ』に価値はありません。
この場合では、年月アーカイブの場合に
<meta name="robots" content="noindex">
を追記すると良いでしょう。
オリジナリティーを高める
まずはじめに、オリジナリティーを高める前提として、過去の記事数について考えて下さい。
一覧は、投稿された過去の記事への導線ですから、投稿済み記事の数が極端に少なければ、価値自体も小さなものとなります。
該当のカテゴリに属する記事が0記事であることは論外ですが、どのカテゴリも属する記事数が数記事しかない場合には、もう少し探しやすいカテゴライズについて考えるか、記事投稿スケジュールや投稿するカテゴリについて検討しましょう。
記事の一覧ページは、多くの場合で各記事のタイトルやサムネイル、書き出し文章から生成されます。
つまり、一覧ページのコンテンツと単一記事ページのコンテンツは重複になります。
オリジナル度を高めるために、一覧で表示させる短い説明文を一覧専用で用意する(本文を読まなくても内容がイメージできる要約文)ことや、該当のカテゴリがどのような趣旨でカテゴライズされているのか説明する文章を置いても良いでしょう。
※WordPressであれば、投稿内のカテゴリにて説明を書くことが出来ますので、この説明を表示させたい箇所に、category_descriptionを表示しましょう。
ページあたりの記事表示数とページ送り
一覧ページでの記事表示数についてです。
アルゴリズムのマイナーアップデート毎に一覧ページの順位が揺れる日々が続いていることもあり、一概にこうだ!と言い切ることも難しいですが、私は一覧の表示数をデフォルトの10件よりも増やして利用しています。
数百記事が入ったサイトであれば、深いページヘのリンク導線も深くなりますので、一覧での表示件数を増やし、過去記事が深くならないような配慮があって良いでしょう。
ただし、この考え方は数千記事までの場合です。数万記事が存在する巨大サイトにおいては、ディレクトリー(カテゴリ)の切り方とリンク動線から見直す必要があるでしょう。
また、ページ送り(ページャー)も同様で、前後リンクにとどめず最後方ページヘのリンクや深いページヘのリンクも導入できると良いでしょう。
内部リンクの数をとても意識する方がいますが、現在のクローラーは数百の内部リンクであれば問題なく認識しますので、人にとってあると便利な内部リンクは遠慮せず設置しましょう。
重要な点を再度
少し駆け足での紹介になりました。
GATEⅡ(ロックなアニソン)を聞きながら書いたことが原因かどうかは分かりませんが、説明不足な点あれば、いずれ追記します。
大切なことは、人が使わないような一覧ページはしっかりnoindexにすることです。
インデックスを増やせばどうにかなるSEO時代はとうに終わりました。
あと、念のためですが、noindexにするページのタグはリンクを辿ることは許可しておくべきです。
サンプルコード:
<meta name="robots" content="noindex,follow" />
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