Googleプレイス上位表示(Googleマップ最適化)の方法
公開日:
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最終更新日:2015/06/08
MEO
ここ最近、MEO(マップ・エンジン・オプティマイゼーション)についてたて続きにご相談を頂きました。
弊社ではMEOサービスは販売していません。というのも、順位測定が人力になるため割高なサービスとなってしまう為です。
また、MEOの本質はSEOと殆ど変わりません。
ですから、やっていませんよ。おしまい。
ということではなく、クライアントご自身でトライして頂けるファイルをご提供してきました。(10ページほどのPDF)
そしてこのファイルも作成から3年以上経過し、わざわざお問い合わせを頂いたケースにのみ勿体ぶってお渡しするほど特殊な内容でもないなと思うようになりました。
という訳で、当投稿ではそのファイルをベースにGoogleプレイスはどうやって順位を決定しているのか、またどんな対策をすることで自社の順位は改善されるのかを考えて頂ければと思います。
念の為に注釈
当投稿では、この要素が順位決定に大きな影響を与えているといった断定をする場合があります。当然ながら真実はGoogleのトップエンジニアのみぞ知るな訳でして、そのあたりのツッコミはなしで進めましょう。
また、自作自演リンクと同様にGoogleガイドラインに違反する行為だが効果が期待できる対策について触れています。これはあくまで手法を論じるものであって、違反行為を推奨するものではありません。ガイドラインを厳守し楽しい検索ライフを。
本題:はじめに
当ポストはgoogle社が提供するGoogleMaps(マップ)Googleプレイスにおける表示順位のランクアップを目的に方法を記述しました。
通常検索結果においても1ページ目に表示されているマップ上で、目にとまる位置に表示されることが今後のWEB集客において重要と判断し制作致しました。
追記:(※必ずしも1ページ目にマップが出るとは限りません。)
一般的に、記述内容はGoogleマップ上位表示をサービスとし提供する専門業者様などが扱う内容とほぼ同等の内容となっております。
専門業者の参考書といった位置付けをされると、多くのWEB担当者様においても「難しい内容であろう」と想像されるかと思います。しかし、実はgoogleマップの最適化は非常に簡単な内容で構成されており、(話が長いのでカット)
前置きが長くなりましたが、事前に皆様にご存知頂きたいことは2点です。
- googleマップの最適化は難しくない
- 順位の安定を約束することが非常に困難である
の2点となります。
非常に矛盾した項目かと思いますが、読み進めて頂く上でご理解頂けるかと思います。それでは、是非、貴社のWEB集客のご参考になりますことを。
googleマップとは?Googleプレイスとは?
そもそも、googleマップとはどのようなサービスでしょうか?
端的に言いますと地図サービスですが、2009年にはYAHOO!地図を抜き、地図サービスシェアで1位になっています。
(約1000万人超が利用しているとのデータもあります。)
追記:※情報が古いですね。確実に1000万人を超え、1200万人もゆうに超えているそうです。
このgoogleマップは、2010年後半より一般検索にも現れるようになりました。
追記:※この記述は2011年頃に作成したものです。2010年はじめには検索結果にマップが表示されていなかったんですね。記憶をたどりながら・・・。
必須条件とは?
Googleマップにおいて上位表示させるには、当然ながらgoogleマップに登録されている必要があります。登録方法の詳細は、別冊子にてあります”Googleマップへの登録方法説明書”をご参考にしてください。
追記:現在はGoogleマイビジネスへ登録する必要があります。しかし必須事項ではありません。
また、上位表示された上で、集めたアクセスを有効化する受け皿の準備も必要です。大まかに分けて次の4点です。
①サイトURLを登録している。
②googleマップ登録情報内にアクセス方法の説明文がある。
③公式サイト上で、商品やサービスの説明、魅力、価格、問合せ方法、予約方法などの記載があり、導線が明確である。
④モバイルサイトからのアクセスに対応可能である。(携帯サイトがある)
最後の4で挙げました通り、googleマップはモバイル検索結果においても表示される場合があります。
追記:ここで述べているモバイル検索とはガラケー検索を指しています。
マップ上での順位決定要素
ここからが本題となります。
Googleマップ上にて上位1位~4位(A~D)又は1位~7位(A~G)に表示される為には、どのような要素をgoogleが評価しているか理解する必要があります。
(※モバイル検索では1位~4位までが大きく表示される特徴があります。)
ここで言う、googleの評価方法を「順位決定要素」と呼んでいます。
では、googleマップの順位決定要素をご説明します。
①エリア名とのマッチ度合い
一般的に、エリア名=駅名となるパターンが多いかと思います。
新宿の場合、JR新宿駅が中心地と考えていいでしょう。つまり、ここでのマッチ度とは、駅からの距離を指します。
しかし、お店の場所を移動することは困難かと思いますので、「どうにも出来ない要素」です。また、駅から歩くのが困難な距離の人(お店)は諦めなければならないのか?答えは否です。
実際にテストケースでは、駅から2km以上離れたお店であっても、駅前のお店を抑え、上位表示しているケースも存在します。あくまで決定要素のひとつにすぎません。
補足:2015年1月現在、地理的要素のウエイトは高まっています。
②登録店舗名、登録内容とのマッチ度合い
Googleマップに登録した際に、会社名(お店の名前)などを入力したかと思います。
ここで入力した会社名や説明文がどこまでマッチしているかが要素となります。
例えば、美容室の場合、googleで”新宿美容室”と検索します。マップ上で上位表示させるには、どちらの会社名が有効でしょうか?
・美容室ビューティーABC
・ビューティーABC
答えは、前の”美容室ビューティーABC”になります。お店の名前を変えることは出来ませんが、お店の名前に合わせ、業種名を加えることで関連性が高いと判断されます。
また、カテゴリで関連ジャンルを選択していること、説明文中でキーワードが出現すること、住所にエリア名が登場することも要素となります。
極端なところ、”新宿美容室ABC”とするのが良いと言った話になるかと思いますが、これは一概に言えません。詳細は後ほど登場します。
③レビューコメント数と★
マップの検索結果右下にレビュー(0)と表示されています。
これは、googleユーザーによる口コミ投稿、その他エリアポータルやグルメポータルによる口コミが反映されいます。(googleユーザーとは、googleアカウントを持った人を指し、エリアポータルとは、地域情報発信系の総合サイトでe-街タウンやeokなどが一例です。グルメポータルとは、食べログやlivedoorグルメなどのサービスを指します。)
ここでのポータルなどでの口コミ数と星の数が評価項目に含まれています。またポータル上での写真投稿数も加味していると考えられます。
④登録サイトの状況
公式URLとして登録したサイトが同一のキーワードで検索された場合の順位情報などが加味されています。
特に被リンク数は大きな影響力を持っていると考えられます。特にエリア属性の濃いサイト群からの被リンクは今後、上位表示に大きな貢献をすると考えられます。(※エリア属性とは、新宿居酒屋の検索の場合、新宿がエリアとなり、新宿に関する情報や文章を多く投稿しているサイトからのリンクがより効果的になるという意味です。沖縄の人が旅行で来た際に食べた口コミより、日頃から新宿で飲み歩いている人の口コミの方が有効だと言い換えると解りやすいでしょうか?)
補足:2015年になってみて当たり前すぎる関連性の高いジャンルサイトからの被リンクについて触れています。
⑤言及度合い
言及度合いという、聞いたこともない言葉が登場しました。
そもそもgoogleマップのアルゴリズムを自社で解析した結果を書かせて頂いておりますので、項目の言葉そのものが造語であるといっていいかもしれません。
では、「言及」とはどのような要素を示すかご説明します。
2(登録店舗名、登録内容とのマッチ度合い)の要素と関連する部分で、先の説明で詳細を後ほどと触れた箇所になります。
言及とは、そのお店や会社、住所や電話番号情報などが、ソーシャルメディアや個人ブログなどでどれだけの話題性を持っているか。これを図る指標といったところでしょうか。
まったくもって、何を言っているか解らない。そんな方は是非、次からの例を見て頂きたいと思います。2つの例を挙げて見て行きます。
一つ目。
会社名:黒き屋
住所:東京都新宿区新宿1-13F
電話:03-1111-1111
二つ目。
会社名:新宿の居酒屋黒き屋
住所:東京都新宿区新宿1-1山田ビル3F
電話:03-1111-1111
上記の2パターンでgoogleマップに登録されていたとします。
そして、次のような内容記事で個人ブログより投稿がありました。
先日私は、友人と新宿でお酒を飲みました。楽しい時間を過ごしました。
お店は黒き屋という場所でした。
注目すべきは店名の箇所です。
“黒き屋”という店名のみ紹介されています。
Googleでは、この”黒き屋”という単語がインターネット上でどれだけ登場しているかを測定しています。
次の例を見ていきましょう。これはここで登場した例の黒き屋の公式サイトです。
忘年会・新年会受付中です。ご予約は、
03-1111-1111黒き屋(午後4時から深夜1時まで)
ここでも店名として”黒き屋”が登場しています。また電話番号の”03-1111-1111″も登場します。
Googleは、店名と電話番号がインターネット上で紹介されている(お店の公式サイトですから、紹介という言葉に疑問を感じると思いますが、考え方は紹介となります。)と判断します。
これを、WEB上で、黒き屋について店名、電話番号が言及されている。となります。
ここまでの二例を見てきて、勘の良い方はお気付きかと思います。
店名に地域名や業種を入れ、長い会社名(店名)にすると、正確に言及されることが困難になる
ということです。
結局、どちらを選べばいいのか、悩みに悩んでしまいそうな方も、次からのまとめに進んでください。
まとめ
1:上位表示化に向けた基礎戦略を立案しましょう。
まず初めに、全体的な戦略の立案が必要です。
利用できるサービスを洗い出し、トータル的な展開方法を考えましょう。
無料で利用可能なエリアポータルやグルメポータル、美容ポータルなどは多数存在します。またポータルに限らず、ソーシャルメディアの活用も重要です。ソーシャルニュースサイトヘのプレスリリース、SNSや動画サイト、ブログサービスなどの活用も頭に入れておく必要があります。
ここで真っ先に決定すべきポイントは、どこまでやりこむか、です。
先の”言及度合い”で書かせて頂いた内容もここでの決定によって変化します。
つまり、社会全体でどこまでそのお店や会社が言及されているのか、この言及は大概がお店の管理者によって、又は広報担当者によって作り出すことが出来るということです。
作り出すといわれると、非常にネガティブなイメージを持たれるかと思いますが、WEB上での情報戦には、戦略が必須です。
作り出す=自作自演 にも様々な形式が存在します。
一般的に言われる自作自演とは、ブログを立ち上げ自サイトへはるリンクが有名ですが、言及度合いの最適化に限って言えば、エリアポータルへお店のメニューやクーポンを掲載することも自作自演にあたるわけです。
SEO対策に詳しい人にしてみれば、”googleへの自作自演はやってはいけない事”との認識かと思います。
しかし、この方法策は、禁止される内容にはなりません。
各サービス利用者に対して情報やサービス、割引券を発行することが目的であり、検索結果を捻じ曲げる行為では無いためです。
ただし、登録する際には店名や住所、電話番号を統一させましょう。
ビル名を省略したり、代表番号以外を記載するなどは言及度合いを下げる設定です。
まずはどの様なサービスを利用し、どのような戦略で進めるのかを決定しましょう。
2:次にここでは、1での決定に伴い、googleマップでの登録又は登録内容の見直しを実施します。
既に長く今の地で商売をされている場合、タウンページ掲載情報を元に、多くのエリアポータルなどに情報の一部が掲載されているかと思います。その情報の編集もここのステップで実施します。スタンダードな店名で掲載するか、エリア名や業種を含んだ登録にするかは、統一性を持たせる事でクリアできる問題です。大切なことは、googleマップ登録内容と、他のエリアポータルや業種ポータルへの登録内容を統一することにあります。
3:公式サイト(メインサイト)の被リンク獲得をしましょう。
既に、上位表示を目指すキーワードにて、多くの被リンクを受けており、1~2ページ目での表示を達成している場合、特に手をつける必要はありません。
追記:今まで通りナチュラルリンクの獲得に努力しましょう。
まだ対策を実施出来ていない場合、多くの被リンクを得られるよう対策を実施しましょう。受ける被リンクがキーワードを含むものであることも評価の要素となります。詳細はSEO対策にまたがりますので、ここでは触れません。
補足:ベースの記事を書いた2010~2011年と比較した際、アンカーテキスト分散の重要性が高まっています。注意しましょう。というかナチュラルリンクであれば自然と分散されるよね、というお話。
4:最後に、不足点を補う作業を行います。
ここまでの作業で出来ていないこと、より多く行いたいことがあろうかと思います。それは、
・レビューやコメントを受ける
・被リンクを受ける
・言及を受ける
です。
技術的には全て、自作自演で実行することも可能ですがより重要で先に行うべきことがあります。
それは、
・コメントをしやすく、被リンクをしやすく、言及しやすい
準備をすることも大切です。
良い例をひとつ挙げましょう。
よくサイトのフッター(サイトの最下部)などに”リンクについて”なるページを設けている場合があるかと思います。
リンクを設置する為のバナー画像やリンク用のHTMLタグなどを準備してくれているものです。
このようなページを見たことがあるかと思います。
これが、被リンクを集めやすくするひとつの方法です。
補足:今であればシェアボタンやツイートボタンが該当します。
また、次のようなテキストを用意することも、言及を獲得する方法です。
- 居酒屋黒き屋の情報
住所:東京都新宿区新宿1-1山田ビル3F
電話:03-1111-1111
公式サイト:http://example.com/
Googleマップ:
https://www.google.co.jp/maps/place/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E6%96%B0%E5%AE%BF%E5%8C%BA%E6%96%B0%E5%AE%BF%EF%BC%93%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%93%EF%BC%98%E2%88%92%EF%BC%91+JR+%E6%96%B0%E5%AE%BF%E9%A7%85/@35.6891199,139.7008296,17z/data=!3m2!4b1!5s0x60188cd07b27cf4d:0xa26fb25c7f2e8f22!4m2!3m1!1s0x60188cd002408d0b:0xf04f17fd14086513
上記のようなテキストを用意することは、仲間を誘う際の便利なツールにもなり得ます。
重要なポイントはやはり、統一性です。
マップ、エリアポータル、提供する情報ソースのマッチ度合いです。
また特筆すべき点は、URLをそのまま書くという点です。先の被リンクを集める際のポイントでは、狙うキーワード(例では、新宿居酒屋)をアンカーテキストにする(先のソースサンプルでは、”サンプル”となっています)といいましたが、マップ上ではURLがそのまま表示されます。URLを言及することも重要な要素となりますので、注意が必要です。
レビューやコメントを集めることは、不安に思う経営者様も多いと思います。
店内に、「食べログでレビューを書いてください」とPOPを貼るのは難しいと思います。
そこは、発想、思考のポイントを変えてみましょう。
・食べログを見ている人にお得な情報を与える(クーポンなど)
・Livedoorグルメを見た人に、裏メニューを提供する(特別感)
この方法だと、来店したお客様にコメントをお願いするのでなく、コメントを書く属性のお客様を集客するという視点になります。
あわせて考えてみたいポイントです。ご自身のお店ではどんな方法が有効か考えてみてください。
最後に
お読み頂きありがとう御座いました。
Googleマップでの上位表示は様々な要素が絡み合ってなされていることがご理解頂けたのではないでしょうか。
日々、googleはこの要素の評価割合を試行錯誤で変更しています。
数ヶ月前まではコメント数や星の数を大きく評価していました。
補足:2011年前半頃のことです。
またある時は会社名とキーワードのマッチ度合いを重要視していました。
補足:星の数重視の直後のことです。現在では異なります。
というわけで
3年半以上前に作成したPDFを元に投稿を作成しました。
現在にあわせて補足の必要な箇所は補足を入れさせて頂きました。
今回の記事は店舗を構えるビジネスにおいては重要な内容です。是非参考にしてください。
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