SEMコンサルタント・SEMディレクターとはどんな職業?定義と現実の差

公開日: : 最終更新日:2015/06/08 マーケティング

   
 
   

SEMコンサルタントってどんな仕事?

名刺に踊る肩書、求人サイトの職種欄。
結局のところどんな仕事をしているのだろうか?
ここでは、SEMコンサルタント・SEMディレクターの言葉の定義と実際の現場ではどんな仕事をしているのか書き進めたいと思います。

SEMコンサルタント言葉の定義(意味)

SEMとはサーチエンジンマーケティングの略称ですから、
検索エンジンを用いたマーケティングのコンサルとなります。
多くの場合でウェブを使った販促の計画や実行における問題の解決や指南役といったところでしょう。

SEMディレクター言葉の定義(意味)

サーチエンジンマーケティングのチームリーダーといったところでしょう。
マーケティングの企画から参加するチームの一員といった意味の場合もあります。

SEMコンサルタント職の実態

元々WEBデザインやコーダー、エンジニア職からマーケティングの分野(リスティング運用やSEO)へ移り、経験を重ねた上での叩き上げ的なコンサルタントはひとつのスタイルです。
一般にリスティング運用やSEOの現場にいた人や、CVRO(コンバージョンレートの最適化)やアクセス解析の現場から総合的なSEMコンサルになるのもひとつのスタイルです。
ウェブ系コンサルの場合、突如コンサルになったケースがあります。デザインもコーディングもSEOもリスティングもアクセス解析も実務者ではなかったコンサルです。
求人などで検索エンジンを用いたマーケティングの分野での経験を活かし、コンサルへといったものはよく見かけますが、未経験歓迎といったものはみかけません。もし業界未経験歓迎のコンサル会社であれば相当の教育コストをかけている会社かコンサルという名の営業専門職であると言えるでしょう。

SEMディレクター職の実態

WEBデザイナーがSEと名乗る風潮に似たものを感じます。
本来は、SEM全般を把握した、つまり全般の能力を有しかつ顧客とのディレクションまで行える人材がSEMディレクターであるべきですが、多くの会社において現実はことなります。
求人で見かけるSEMディレクター(未経験歓迎)はその最たる例です。
多くの場合でその求人はSEMディレクターではなく、広告オペレーターです。
インターネット広告の運用を行うオペレーター職はSEM全体のごく一部ですが、彼らもディレクターと名乗ります。

本物のスーパーマンはどれだけいるのだろうか

WEB業界には、すごい肩書の方が相当数いらっしゃいます。
アクセス解析のプロであり、導線設計と購買心理のスペシャリストで、長年のSEOとリスティング経験があり、twitterとfacebookとLinkedIn等の運用に長けた方がいたりします。
同じ業界で働くものとして「この人、界王拳使えるのかな?」と本気で思うほど凄い肩書の方がいます。
総合的な知識を有することは顧客にとって総合的な指南役となれる重要な能力だと思います。
ただ、上記のようなあれもこれもを謳っているWEBデザイナーなど、実際のところ眉唾ものです。

依頼する側もその現実を理解した上で、相談先を探してもらえると業界の者として嬉しいなと思っています。

 

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