IoTと家電製品を例にあげ、『モバイルファースト』を考えなおしてみる

公開日: : ウェブ全般

モバイルファーストと家電がデバイスになったら
2015年師走。そろそろ今年も終わりです。
自社でのメディア立ち上げに時間をとられて、ブログ更新が疎かになっていました。少し反省です。

さて、今回は昨今叫ばれる『モバイルファースト』についてです。
パソコンからの検索回数とモバイルからの検索回数。今年の夏には遂にモバイルがPCを上回りました。
まさに2015年はSEMの中心がモバイルとなった年でした。

そこで、この記事では次のテーマについて少しお話出来ればと思っています。

  1. モバイルサイトから作ったらいいんだっけ?という話
  2. PCとモバイルで検索意図が異なるのか
  3. PCとモバイルで表示コンテンツが異なってOKか
  4. モバイルの次は家電がデバイスになるのか

※この記事は、来年に向けて自社サイトのモバイルユーザーと向き合ってみる機会になればと思って書いています。

1:モバイルサイトから作ったらいいんだっけ?という話

基礎的な話になりますが、『モバイルファースト』は、『スマホサイトから作ること』のように誤解しているケースにまだ出くわします。
よく言われる言葉で、『モバイルファーストなんで、スマホサイトしか作ってません』のような意味合いのものです。

MERYの活躍を見て、メディア構築業界に飛び込んだ方の中には意外と多い印象です。
念のため、ここで少しモバイルファーストの本質に触れておきます。

モバイルファーストとは?

スマホの特徴を理解した上で、ウェブサービスのUIを考える必要があります。

  • モニタサイズが小さい
  • 大きなファイル送信は負担になる
  • 出先や移動しながらの閲覧が多い
  • 片手での操作となる
  • よりプライベートデバイスである

上記は特徴の一例です。
モニタが小さく、電車の中等で利用するのはスマホのひとつの特徴です。
短時間でささっと、重要な情報を伝えることがPCサイトよりも必要となるかもしれません。
通勤での読み物を提供するサイトであれば、表示バナーのクリエイティブは脇からののぞき見まで考慮し、PCよりも慎重に判断すべきかもしれません。

このような、モバイルからのアクセスユーザーの行動や体験を考慮しサイト設計することがモバイルファーストであって、モバイルサイトをベースにレスポンシブサイトとするといった内容ではありません。

2:PCとモバイルで検索意図が異なるのか

結論から述べると、『検索意図は異なりやすい』と思っています。

実際のクエリの例を挙げてみるとイメージがしやすいかと思います。

例)靴修理 早い
検索意図1:現在地近くで、壊れたヒールを数十分で修理してくれるお店を探している
検索意図2:郵送したら数日で修理、返送してくれるお店を探している
検索意図3:自宅周辺の靴修理店で対応の速さについて評判を知りたい

モバイルからの検索であれば、ヒールが折れて困っている1のケースが多いのではないでしょうか。
『あー、歩いてたらヒール折れちゃった!今すぐ郵送して修理してくれるお店を裸足で歩きながら探そっと♪』なんてケースは少なそうです。

例)おでん自販機
検索意図1:この辺りにあるはずのおでん自販機の場所が知りたい
検索意図2:おでん自販機を購入、設置したい
検索意図3:おでん自販機とはどのようなものか知りたい

これもモバイルユーザーでは、出先での検索として1が多そうです。
電車での通勤中にスマホからおでん自販機を通販でポチッと購入する方は少なそうです。
カフェで友人と話をしていたらおでん自販機の話題になって、どのようなものか伝えたく画像検索!といった利用シーンはありそうですから意図3も混ざってきそうです。

といったように、クエリによってはデバイスにより意図にも若干差が出てくるかと思っています。

3:PCとモバイルで表示コンテンツが異なってOKか

現在のところ、PCとスマホでかなり表示コンテンツが違っていても、順位に大きな影響は出ていません。(私が確認できる範囲では)
では、コンテンツは異なってOKでしょうか?

答えは簡単、『ダメ』です。
PCからの閲覧ではノウハウコンテンツを提供し、スマホからのアクセスではショッピングページを表示させるようなページ構築はGoogleガイドラインに違反しています。
近い未来、トラフィックを失うこととなりますから、至急直しましょう。

では、スマホから見やすいようにデザインや要素を変えることはOKでしょうか?
この答えは『OK』です。
スマホからの閲覧ではコンテンツ量が多い場合等に、アコーディオン形式にするなどし補足情報を非表示としたりする場合があるでしょう。
原則、この考え方はユーザーファーストであればOKです。
※私はコンテンツを非表示とすることの反対派のため、薦めることはしません。

未来的に、スマホページはスマホページでランキング付けする時代となれば、PCとスマホの差分や折りたたんだ部分のコンテンツの扱い等は順位決定要素として得点比重に差がでるものと思っています。
私は、PCサイトではコンテンツの文字サイズや表示位置等で文章にも重み付けがされていると考えていますので、スマホにおいても同様とのスタンスです。

4:モバイルの次は家電がデバイスになるのか

ここまでで、デバイスによる検索意図の変化とデバイスごとにコンテンツを出し分ける場合について書いてきました。

最後に触れるのは、Iotです。
白物家電などがインターネットとつながった時、家電製品がデバイスとなります。
もしかすると、白物家電用のブラウザが登場するかもしれません。
モバイルファーストの次は、家電ファーストかもしれません。

これは冗談のつもりではありませんし、SFストーリーでもありません。
洗濯機や冷蔵庫がネットに繋がる時代はすぐそこまで来ており、ウェブマーケティング担当者は白物家電デバイスを意識したサイト設計を求められる時代がくるかもしれません。

ひとつのストーリー
洗濯機に付属されたディスプレイで、洗剤の残量が残り僅かだと知らされます。
ユーザーは、ディスプレイにあるGoogleボタンをタップします。
表示されるSerpsは、どのようなページが表示されるべきでしょうか?

  • 該当の洗濯機サイズに合った洗剤販売ページ(間違っても食器洗剤ではない)
  • 過去の購入履歴から同一の商品ページ
  • 洗濯機メーカーが型番ごとに推奨する洗剤ページ

SEMから『検索する』が失われ、デバイスから検索結果を返すのかもしれません。

Amazonで買った家電ではホーム画面にAmazonボタンが、ヨドバシカメラで買った家電ではヨドバシカメラボタンが付いているのかもしれません。

最後に

普段にない異色な話となりましたが、今年のお正月、家電を見つめながらどんな検索結果であるべきか、現在の自社サイトやメディアでは、デバイス別に返すべきコンテンツは正しいだろうかを考えてみると面白そうです。
今年も一年ありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

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